救助活動にあたる京都市消防局員ら=2日午前11時58分、京都市伏見区深草野田町 2日午前11時5分ごろ、京都市伏見区深草野田町の琵琶湖疏水で人が流されていると通行人から110番通報があった。京都府警や市消防局によると、男子大学生が橋から転落したとみられ、正午ごろ、下流約100メートルの水中で見つかった。病院に搬送されたが、心肺停止状態という。 大学生が橋の欄干部分にぶら下がって橋を渡る様子を知人が携帯電話のカメラで撮影していて落下したという。 現場の琵琶湖疏水は伏見稲荷大社の近くを南北に流れる幅約10メートルほどの水路。疏水沿いに数百メートルにわたり満開の桜並木が続き、多くの通行人や花見客らが救助の様子を見守った。 散歩をしていた50代の男性は「男子大学生はボートに引き揚げられた時にはぐったりしていた。助かって欲しいが……」と心配そうに話した。