外国人に言われるとなんとなく有難がってしまう傾向は、思想の左右問わず日本ではありがちな傾向であって、その習性を利用して外国人を装って何か意見する例は、まま、見られるところである。 古いところではイザヤ・ベンダサンにポール・ボネにヤン・デンマン、最近ではパオロ・マッツァリーノとか、Twitterではエリック・Cとか、はてなではガメ…いや、これは「疑い」なのでこれ以上は書きませんが… で、私の好きなニセガイジンというと「フェデリコ・カルパッチョ」氏が筆頭である。自分の人生に影響を与えた…というか、こういう風に生きて、こういう文章を書いていきたいと思い、今でも思っているのが、フェデリコ・カルパッチョの『極上の憂鬱』という本なのです。出版社は今話題の幻冬舎。 エル・ジャポンなどの連載から1994年に単行本化された『極上の憂鬱』は、日本で暮らす謎のトスカーナ人による日本見聞録という体裁だが、実際は「