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ブックマーク / mmpolo.hatenadiary.com (60)

  • 山口晃『ヘンな日本美術史』を読む - mmpoloの日記

    山口晃『ヘンな日美術史』(祥伝社)を読む。ちっともヘンではないしおもしろかった。もしヘンだというなら、取り上げ方だろう。画家の選択がオーソドックスではなくユニークなのだ。まず日の古い絵として、鳥獣戯画、白描画、一遍聖絵、伊勢物語絵巻、伝源頼朝像が取り上げられる。 ついで章を変えて雪舟が詳しく語られる。なぜ雪舟は邪道を選んだのか「破墨山水図」、雪舟の生み出す恐るべき絵画空間「秋冬山水図」、莫迦っぽい絵「慧可断臂図」、妖しい空間の描き方「天橋立図」等々。 次の章は「絵の空間に入り込む」として洛中洛外図が語られる。岩佐又兵衛の舟木、狩野永徳の上杉、群を抜いて異様だという高津を素材に洛中洛外図の見方がていねいに語られる。舟木には2,700人の登場人物が描かれている。山口は大学生時代にこの絵を見たとき「非情にシビれた記憶がありまして、絵の前で叫びだしたくなったのはそれが初めてでした」と書

    山口晃『ヘンな日本美術史』を読む - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2012/11/28
    『山口のこの本で唯一の不満は、250ページしかないことだ。500ページあるか、上下2巻本だったら良かったのに。読み終わるのが本当に惜しかった』
  • 会田誠の『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』を読む - mmpoloの日記

    会田誠の『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』(幻冬舎)を読む。題名が過激なので持ち歩くのがためらわれ、カバーをかけて読んでいた。そのカバーには「日の知、の力。丸善」と印刷されている。 標題の由来となったエッセイは、会田の女性の胸に対する嗜好が書かれている。彼はペチャパイが好きなのに、張りと弾力性を持った巨乳と違って、ペチャパイは触るとフニャフニャしている、そのことが不満なのだ。ペチャパイが柔らかくなければいいと、それで「美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか!」ということらしい。 しかし題名から想像されるのとは異なり、意外に硬派の論調が語られる。 明治・大正・昭和初期の頃の日画は、何となくラファエル前派に一部似ている気がします。反時代という意識をしっかり持った保守性、飽くなき細密描写に代表される画家同士の切磋琢磨、花と女性を偏愛する唯美的感性、少し通俗的

    会田誠の『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』を読む - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2012/11/28
    『藤田嗣治と村上隆、奈良美智との共通点を論じた「藤田嗣治さんについて」もおもしろい』
  • ギャラリーαMの浅見貴子展が良い - mmpoloの日記

    千代田区馬喰町のギャラリーαMの浅見貴子展が良い(9月15日まで)。これはαMプロジェクト「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう」の4回目で、東京国立近代美術館の学芸員保坂健二朗がキュレーターとなって全9回10人の作家を取り上げる企画となっている。 浅見は1964年埼玉県生まれ、1988年に多摩美術大学絵画科日画専攻を卒業している。1992年に藍画廊で初個展をした後、毎年個展を開いている。またアーティスト・イン・レジデンスで大原美術館に滞在して制作したり、ニューヨークに滞在して制作したりもしている。 浅見はガラス絵のように紙の裏から描いている。また初期には抽象画を描いていたが、ここ数年具象画を描くようになった。今回の作品も自宅の梅の木などを描いたという。 抽象から具象に変わった画家としては、浅見の他に、中津川浩章、丸山直文、母袋俊也、赤塚祐二などを思い出す。彼らのうち、特に成功したのが浅見と

    ギャラリーαMの浅見貴子展が良い - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2012/09/01
  • 娘との会話 - mmpoloの日記

    「麻生って人の悪口が多いんだってね」 「父さん、麻生さんは悪口でなくて、失言じゃない。失言は森首相と石原知事も多かったね。毎日2ちゃんに書かれていたよ」 「石原もひどいことを言ってたよね」 「石原さん、三国人て言ったじゃない、あれはひどいよね。私、三国人て言葉を覚えたの、マンガだよ。昔いしいひさいちの『地底人』てマンガ私にくれたじゃない。あれに『さんこくじん、さんこくじんてぱかにするな、おなじかまのめしくて、とこちかう』って台詞があったんだよ、5歳の子どもに読ませるマンガじゃないよ」 「あそこに出てくる最底人もおもしろかったね。地底人におまえらバカかって言われると、ば、ば、ばかちゃうどって答えるの。規制が少なかったんだなあ」

    娘との会話 - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2012/08/19
    『昔いしいひさいちの『地底人』てマンガ私にくれたじゃない。あれに『さんこくじん、さんこくじんてぱかにするな、おなじかまのめしくて、とこちかう』って台詞があったんだよ』
  • 銀座三越の山口晃展 - mmpoloの日記

    銀座三越で山口晃展が始まった(1月10日まで)。山口は日橋三越のリニューアル時にポスターを描いているので三越との相性はいい。楽しみにして見に行った。初日なのに8階のギャラリーは展示替え中だ。はて1日延期したのかしらん。ちらしで確認すると、8階催物会場となっていた。さもあらん、ギャラリーでは山口晃展を開催するには狭すぎるだろう。 今回過去ミヅマアートギャラリーやらどこぞの美術館やらで発表したものが多い。しかしながら、波板を使ったプレハブの建物の実物模型や、電信柱の新規格など新作も展示されている。やはり来てみるものだ。いろいろ発見があった。 「最後の晩餐」と題された作品が展示されていた。下の図はその部分図だが、テーブルの下でも小さな侍が事をしている。 これを見て中村宏の「砂川五番」を思い出した。 「砂川五番」では警官の右下に、何という名前だったか団扇太鼓を叩く法華経を詠む日蓮宗の小さな僧侶

    銀座三越の山口晃展 - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2011/01/30
    『山口晃は中村宏が好きなのに違いない。シュールレアリズムへの傾倒も二人に共通している』そういう見立てもあるのか
  • 「スナップショットの魅力」のポール・フスコ - mmpoloの日記

    東京都写真美術館で「スナップショットの魅力」と「ニュー・スナップショット」という2つの写真展が開かれている(2月6日まで)。 「スナップショットの魅力」は、ちらしによれば、 展では、ウォーカー・エヴァンズやアンリ・カルティエ=ブレッソンなど写真史に刻まれるスタンダードな作品から、現代に撮影され、日の美術館では初登場になる作品まで、未来に向け進化する「スナップショット」のエレメント(要素)とは何かを考えようとするものです。 そして、「ニュー・スナップショット」では6人の写真家、池田宏彦、小畑雄嗣、白井里美、中村ハルコ、山城知佳子、結城臣雄が展示されている。 最も感銘を受けたのが、「スナップショットの魅力」に25枚の写真が展示されているポール・フスコの「ロバート・F. ケネディの葬式列車」だった。 これは暗殺されたロバート・F. ケネディの遺体(棺)をニュー・ヨークからワシントンDCまでゆ

    「スナップショットの魅力」のポール・フスコ - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2011/01/29
    確かにこの写真は素晴らしい
  • 資生堂ギャラリーの「チェコ写真の現在展」 - mmpoloの日記

    東京銀座の資生堂ギャラリーで「チェコ写真の現在展」が開かれている(8月8日まで)。同展のちらしから、 近年、日でもブックデザインや絵、アニメーション映画をはじめとするチェコ芸術文化の人気が高まりつつあるなか、展では、その独特な表現と作品水準の高さで世界的に注目を集めるチェコ写真の現在を紹介する、日初の展覧会となります。モノクローム写真を主流として独自の発展を続けてきたチェコ写真を、現在最も注目を集める10名の写真家の作品約50点を通してご紹介します。 どれも面白かったが、双子の少女を撮っているテレザ・ヴルチュコヴァーが興味深かった。下の写真がそれだが、解説によると、 寓意的な場所を背景に双子を写した非日常的イメージの作品「Two」シリーズを制作している。同シリーズでは、物の双子と、CGによって複製された少女たちのポートレートが入り交じっており、現実と虚構が交錯した、不安を喚起しつ

    資生堂ギャラリーの「チェコ写真の現在展」 - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2010/07/06
    これは大変良かった。銀座に行った際は、ギャラリー小柳の須田悦弘とあわせて、是非
  • 性欲の強い十代女子と上野千鶴子 - mmpoloの日記

    先々週の朝日新聞の「悩みのるつぼ」という身の上相談に車谷長吉の過激な回答が載せられているのを紹介した(id:mmpolo:20090614)。今回の「悩みのるつぼ」もなかなか興味深い質問と回答だ。7月4日付けの質問者は「女子浪人生 18歳」、回答者は社会学者の上野千鶴子。 18歳の女子浪人生です。今、私は性欲が強いんじゃないかと悩んでいます。 小さい頃から性に関して関心があり、自分でも不思議でした。自慰行為をしては、嫌悪感にさいなまれたりもしました。今は自分の行為を、自分で理解出来るようになりましたが、情けなくなってしまいます。何より一番困るのは、性欲が強いために勉強が出来ないということです。(中略) 女性も男性のように性に関心を持ったり、性欲が強かったりするのは当たり前だとは思いますが、私はまだ子供なのにそんなことばかり考えるのは少し不謹慎だと思ってしまいます。 私はまだ性交渉を持ったこ

    性欲の強い十代女子と上野千鶴子 - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2010/07/03
    『誰かが、神は食欲が大きい者も小さい者もその差を2~3倍にしかしなかったが、性欲に関しては何倍か何十倍もの差を与えたと書いていた』『まあ、もう40年もたてばそんな贅沢な悩みは雲散霧消するのだが』
  • オオタアリサ個展が危険で面白い - mmpoloの日記

    京橋のギャラリー・ビー・トウキョウで開かれているオオタアリサ個展が危険で面白い(26日まで)。 オオタアリサは1987年東京生まれ、現在武蔵野美術大学4年在学中。今回が初個展だ。見たとおり妖しい世界を描いている。 「去る昨日」 石田徹也を思わせる 「劣等感」 画面中央あたりの筆触が美しい。とても魅力的だ。 「押入れ」 「知ってる家」 「インファントマッサージ」 「アパート -frosted-」 「くるまやさん」 「融合」 オオタアリサのファイルには展示できないような危険な作品もある。オオタが質的に持っているこの危険さが、彼女の作品の魅力を担保している。会田誠が毒を持っていることによって優れた作家であるように、オオタも毒まではいかないがその危険さによって、類似の画家たちとはっきり区別されるだろう。オオタはいま多様な表現を模索している。それがどこに落ち着くのだろう。将来が楽しみな若い作家だ。

    オオタアリサ個展が危険で面白い - mmpoloの日記
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    zaikabou 2010/07/03
    これはすごい…
  • 内藤礼に関するささやかな試論 - mmpoloの日記

    横浜トリエンナーレの三渓園での内藤礼の展示は見事だった。三渓園に移築された農家の古い苫屋、狭い畳敷きの部屋に電熱器が置かれ、その上に絹糸が垂れ下がっている。電熱器から立ち上る上昇気流のために絹糸がふわりふわりと揺れている。無人の古い室内に漂う微かな何かの気配。この三渓園の内藤のインスタレーションは成功していた。 あるいは東京都現代美術館の展示室内に設置された矩形の小さな小屋。室内の両側の壁に造られた手すりはわずかな傾斜を与えられている。蛇口から流れる水に揺らめくビンの中の薄い布。ガラス窓を挟んで置かれた水が入れられた2つのガラス瓶の水位はわずかに異なっている。 神奈川県立近代美術館の個展では、中庭の吹き抜けから垂れ下がったリボンが風に舞っている。あるいは壁の割れ目に挟まれたコイン、手すりに置かれた水の入ったガラス瓶。 ギャラリー小柳の展示では薄いピンク色がかすかに残るドローイングが100万

    内藤礼に関するささやかな試論 - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2010/07/03
    『そう言う意味でまぎれもなくある種の典型的な日本の作家と言いうるのだ』ここのところをどう解釈したものか、いつも悩む
  • 東京オペラシティ・アートギャラリーの猪熊弦一郎展と収蔵品展 - mmpoloの日記

    新宿区初台の東京オペラシティ・アートギャラリーで「猪熊弦一郎展 いのくまさん」が開かれている(7月4日まで)。 猪熊弦一郎は10年前に東京ステーションギャラリーで回顧展を見て、晩年の作品が素晴らしいと思った。それを何人かの画廊主に話すと、彼らは皆、猪熊はニューヨーク時代が最も良く、晩年の作品は良くないと言う、私とは正反対の評価だった。どちらが正しいか、それをもう一度確認したいとオペラシティアートギャラリーへ行った。ところが驚くほど作品が少なかった。 実は今回の展示は「いのくまさん」とあるように、きちんとした回顧展ではなく、谷川俊太郎の文と猪熊の絵による絵「いのくまさん」の原画展だったのだ。絵の原画が中心でタブローは少なかった。正直言ってがっかりした。 この企画展を見たあと、上の階へ行って「収蔵品展」を見た。企画展のチケットでこれも見られるのだ。これが充実していた。タイトルが「ジオメトリ

    東京オペラシティ・アートギャラリーの猪熊弦一郎展と収蔵品展 - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2010/07/03
    『最近になって、この収蔵品展だけを200円で見られることになったようだ』おお、そうなんだ。それは嬉しい『東京国立近代美術館、東京都現代美術館に次ぐ充実した常設展』そうそう、その2館は常設が素晴らしいのだ
  • 加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』の面白さ! - mmpoloの日記

    加藤陽子『それでも、日人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)が売れているらしい。読んでみたら売れている理由が分かった。とにかく面白いのだ。これは加藤が栄光学園の中学1年から高校2年までの歴史研究部のメンバー20人ほどを前に5日間にわたって講義したものだという。講演なのでやさしく、それでいて分かりやすく最高の講義だったと思う。 内容は、「序章 日近現代史を考える」「1章 日清戦争」「2章 日露戦争」「3章 第一次世界大戦」「4章 満州事変と日中戦争」「5章 太平洋戦争」からなっている。当時の状況を分析し、別の選択の可能性を検討し、どうして日がこのような歴史を歩んだのか、実に説得力に富んだ日近現代史を語ってくれる。 書を読むと、司馬遼太郎の歴史観が加藤周一の言う「英雄史観」ーー英雄が歴史を作っていくーーであることが分かる。半藤一利の歴史観は長老や実力政治家が密室で政治を作っていくという

    加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』の面白さ! - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2009/11/12
    ある立場からは、こういう批判が可能らしい(コメント欄含め) → http://d.hatena.ne.jp/uedaryo/20091107/1257607505
  • 車谷長吉の危ない身の上相談 - mmpoloの日記

    6月13日付けの朝日新聞の「悩みのるつぼ」に「男性高校教師 40代」から身の上相談が寄せられている。回答者はエキセントリックな作家車谷長吉さんだ。 40代の高校教諭。英語を教えて25年になります。自分で言うのも何ですが、学校内で評価され、それなりの管理的立場にもつき、生徒にも人気があります。と子ども2人にも恵まれ、まずまずの人生だと思っています。 でも、5年に1度くらい、自分でもコントロールできなくなるほど没入してしまう女子生徒が出現するんです。 今がそうなんです。相手は17歳の高校2年生で、授業中に自然に振る舞おうとすればするほど、その子の顔をちらちらと見てしまいます。 その子には下心を見透かされているようでもあり、私を見る表情が色っぽくてびっくりしたりもします。 自己嫌悪に陥っています。もちろん、自制心はあるし、家庭も大事なので、自分が何か具体的な行動に出ることはないという自信はあり

    車谷長吉の危ない身の上相談 - mmpoloの日記
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    zaikabou 2009/06/25
    車谷長吉…
  • 野見山暁治展@フタバ画廊 - mmpoloの日記

    銀座1丁目のフタバ画廊が今週いっぱいで42年の歴史を閉じる。最後に画廊主が尊敬する野見山暁治展が22日の月曜日から27日の土曜日まで開かれている。画廊に合わせて小品ばかりだがさすがにすばらしい。 おそらく売りやすいようにと普段は描かないような小品を並べている。先生、画廊に気を使っているのだろう。優しいなあ。ガッシュ(不透明水彩)の作品が25万円だ。 以前、先生の作品ほしいけど高いからと言ったら、小さいのも描いているよと言われた。その小さな油彩が10号なので200万円、とても買える値段ではない。ガッシュの小品が25万円は手頃ではないだろうか。(いや、派遣の私には買えないけど)。

    野見山暁治展@フタバ画廊 - mmpoloの日記
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    zaikabou 2009/06/25
  • 日本の三大ママ - mmpoloの日記

    野見山暁治は50歳のとき博多のクラブ「みつばち」のママと再婚した。その武富京子は日3大ママの一人だった。銀座と大坂のミナミ、そして博多の3人のママたちだ。 彼女のどこが「3大ママ」と称される所以なのか。山根基世が野見山暁治にインタビューしている。(「オール読物」2009年1月号) クラブのママで日全国に一流という名が出るのは、一体何のプロだろうと考えてね。ああ、あれは人を動かす商売なんだ、「人のプロ」なんだってようやく分かった。例えば大勢でうちに来て喋ってるでしょう。全部記憶していますよ。あの時あの人は砂糖をこれくらい入れたとか。その次に来たとき、その人の前にだけ砂糖をポッと置いている。うちの助手たちが正月に来て、一人、お箸をジーッとみている。その次、来たときに、うちのかみさん、それと同じ箸を買っておいて彼にやったの。「ぼくはこれ、好きなんだけどどうして分かったんでしょうね」と言ってい

    日本の三大ママ - mmpoloの日記
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    zaikabou 2009/06/25
    野見山暁治って、もはや語り部だな…
  • ついに写楽の謎が解かれた - mmpoloの日記

    浮世絵師写楽はきわめて短期間だけ活躍しふっと消えてしまった。一体写楽とは誰だったのか? 意外にも写楽探しがブームになるのは戦後になってからだ。多くの玄人素人が入りみだれて写楽の正体を探し始めた。カッコ内は提唱者が写楽と目した人物だ。(中野三敏『写楽』より) 横山隆一(蔦屋重三郎)、松清張(能役者・斎藤十郎兵衛)、小島政二廊(阿波藩家老の倅・牟礼俊十)、横山隆一(葛飾北斎)、今東光(能役者・春藤次左衛門)、小野忠重(某能役者)、瀬木慎一(十返舎一九他共同制作)、中村正義(蒔絵師・飯塚桃葉社中)、林美一(北尾派絵師)、石沢英太郎(歌川豊国)、向井信夫(酒井抱一)、大岡信(能面師・土左衛門の次郎太)、福富太郎(栄松斎長喜、その後司馬江漢等)、鈴木俊夫(蔦重工房)、谷峯蔵(山東京伝)、高橋克彦(秋田蘭画絵師・近松昌栄)、石森章太郎(喜多川歌麿)、池田満寿夫(中村此蔵)、梅原猛(歌川豊国)、瀬木慎

    ついに写楽の謎が解かれた - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2009/06/23
    話の続き?→ http://d.hatena.ne.jp/KQZ/20090512
  • 広島への原爆投下が事前に日本に伝わっていた - mmpoloの日記

    配布されたばかりの「Tokyo 古田会 News」No. 126 May, 2009 に驚くべきことが書かれている。古田武彦「学問論(第14回)」から。 昭和20年5月、京都大学の工学部冶金学科の学生水田泰次氏は恩師の西村英雄教授から「今度、アメリカで原子爆弾ができた。それを投下する場所は広島だという。君の家族がいるなら、避難した方がいい。」と言われた。それを聞いて水田氏は無理やり父親を説き伏せ、広島市内の自宅から大八車で廿日市へ移転させた。その3か月後に広島市に原爆が投下された。 西村教授には米国の学会から秘密裡にニュースが送られたのだという。水田泰次氏は、すでに廣島高等学校同窓有志の会が発行する「廣高と原爆ー被爆55年・回想と追悼ー」(平成12年8月発行)にそのことを書いているという。

    広島への原爆投下が事前に日本に伝わっていた - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2009/06/02
    計画を知っているひとはそれなりにいたのだろうけれど
  • 田中優子「春画のからくり」 - mmpoloの日記

    田中優子「春画のからくり」(ちくま文庫)に面白いことが書かれている。 ところで、もし私がフェミニストの運動家だったら、許さないだろうと思う現象が巷では起きている。女性ヌードの氾濫である。なぜ、女性なのだろうか、なぜヌードなのだろうか。これは、春画を見慣れていると自然に起きてくる疑問である。春画に女性ヌードは皆無だからだ。春画は性交の絵であり、性交は男女がいて成りたつ。男だけの春画や女性だけの春画はない。そして、春画は必ずといっていいほど、着物を着ていたりかけていたりする。ヌードを見せるための絵ではなく、性交を見せるための絵だからである。後期になればなるほど、春画は着物やついたてや襖などで、身体をできるだけ隠し、交接部分を強調する。そして多くの春画は、男女ほぼ同じ露出度である。時には男性器の方が目立つように描かれる。春画の顔の縦サイズと、その人の性器のサイズは常に同じである、という研究もある

    田中優子「春画のからくり」 - mmpoloの日記
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    zaikabou 2009/05/07
  • ぎゃらりぃ朋の宮永直人展がすばらしい! - mmpoloの日記

    銀座1丁目のぎゃらりぃ朋(とも)で宮永直人展が開かれている(17日まで)。宮永直人は1973年東京生まれの35歳、1999年にギャラリー銀座フォレストで初個展を開いた。その時いい画家だと思い、それからずっと見てきた。 千住博のプライマリー画廊でもある高級日画専門の白石ギャラリーで毎年宮永直人を含む若手3人展をしていたが、そこのお爺さんの番頭さんと話したとき、うちは貸しはやらないのだが平松礼二先生の頼みなのでこの子たちを取り上げているのですと言われた。3人のうちで私は宮永さんが好きなんですと話すと、お爺さんはこの3人のなかで宮永君だけは特別だねえと言った。 表参道の新生堂ギャラリー主催の新生展の優秀賞を受賞したり、専門家の評価は高いのだが、なぜかあまり売れてなかった。宮永のテーマのひとつが肉体労働者だった。なぜ土方を描くのかとの質問に、肉体労働者の日焼けした褐色の肌の色が好きなので、それで

    ぎゃらりぃ朋の宮永直人展がすばらしい! - mmpoloの日記
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    zaikabou 2009/01/11
  • 内藤礼の作品について - mmpoloの日記

    先月、東京都現代美術館の内藤礼の作品に関して書いた「内藤礼の作品がよく分からない」というエントリー(id:mmpolo:20080830)に対して、mimiさんがすばらしいコメントを寄せてくれた。私は下記のように書いたのだが、 今回の作品は「通路」と題され、美術館内に部屋が作られている。幅5メートル、奥行き10メートルくらいか。の右端に高さの低い入口がある。内部に入ると部屋の両側に金属の黒い手すりが付けられている。側の壁には大きなガラス窓があり外が見える。外から見たとき気づかなかったのはマジックミラーのためらしい。その窓に接して水道の蛇口と洗面台が設置してあり、蛇口からは細く水が流れ続けている。右手の手すりの下に小さな電球が灯っていて、電球は重ねられた2枚の白い皿に載っている。 向こう側のの壁にはもっと大きなガラス窓があり、やはり外が見えている。窓の手前と向こう側に水が入ったガラス瓶

    内藤礼の作品について - mmpoloの日記
    zaikabou
    zaikabou 2008/10/02