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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (171)

  • ハッブル宇宙望遠鏡、打ち上げ26周年

    4月26日にハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げから26年目を迎えた。記念日のお祝いとして公開されたのは、宇宙に浮かぶ巨大な泡「バブル星雲」の画像だ。 【2016年5月2日 ESA】 ハッブル宇宙望遠鏡(HST)は1990年4月24日、スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭載され打ち上げられた。以降、毎年その記念日を祝うために、HSTは観測時間の一部をさいて、特別に選ばれた天体の目を見張るような姿をとらえてきた。 26周年となる今年の記念日を祝うために選ばれた天体は、カシオペヤ座の方向8000光年の距離に位置する「バブル星雲」(NGC 7635)だ。星雲中に存在するまばゆい星の光によって、周囲に広がるガスや塵の雲が明るく照らし出されている。 バブル星雲NGC 7635(提供:NASA, ESA, Hubble Heritage Team) HSTがバブル星雲を観測したことはこれまでにもあったもの

    ハッブル宇宙望遠鏡、打ち上げ26周年
    zeroset
    zeroset 2016/05/02
    記念にバブル星雲の写真を公開。美しい。「なぜ星が中心にないのか、中心にないにもかかわらず星雲がほぼ対称形をしているのはどのようなメカニズムによるものかについては議論の的となっている。」
  • X線天文衛星「ひとみ」が通信異常

    2月17日に打ち上げられた日のX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)が通信異常状態に陥っていることが明らかになった。3月26日の運用開始時に衛星からの電波が正常に受信されず、その後も衛星の状態が確認できていないという。JAXAでは対策部を設置し、通信の復旧と原因調査を進めている。 【2016年3月28日 JAXA (1)/(2)】 2016年2月17日に種子島宇宙センターからから打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)は、3月26日午後4時40分頃に運用開始の予定であったが、その時刻になっても衛星からの電波が正常に受信されず、その後も衛星の状態が確認できていない。通信異常の原因は現時点では不明だ。 一方、短時間ではあるものの衛星からの電波を受信できており、宇宙航空研究開発機構(JAXA)では復旧と原因調査に万全を期すための対策部を27日に設置した。国内外の地上局からは

    X線天文衛星「ひとみ」が通信異常
    zeroset
    zeroset 2016/03/30
    「複数の物体を確認したとされる時刻以降に短時間ではあるものの衛星からの電波を受信できていることから、衛星の通信異常との因果関係を確認中である」
  • 宇宙に満ちる謎の赤外線放射の起源をアルマで解明

    アルマ望遠鏡が史上最も暗いミリ波天体の検出に成功し、これらの天体からの赤外線がこれまで謎だった宇宙赤外線背景放射の起源であることを明らかにした。暗いミリ波天体のうち約60%は既知の遠方銀河であったが、残る約40%は正体不明の新しいタイプの天体の可能性がある。 【2016年3月14日 アルマ望遠鏡】 宇宙を観測すると星や銀河以外の場所は漆黒の闇に包まれているように見えるが、実際には、宇宙背景放射と呼ばれる弱い光(電磁波)がどの方向からも一様に届いている。 宇宙背景放射には、可視光線(Cosmic Optical Background; COB)、マイクロ波(- Microwave -; CMB)、赤外線(- Infrared -; CIB)の主要な3つの成分がある。COBは宇宙に存在する銀河中の星が起源であり、CMBはビックバン直後の宇宙の熱いガスが放った光であるとわかっているが、CIBにつ

    宇宙に満ちる謎の赤外線放射の起源をアルマで解明
    zeroset
    zeroset 2016/03/16
    宇宙背景放射の赤外成分の起源が、遠方銀河などの暗い天体であることを解明。「今回の観測は、これまでの常識に合わない銀河が遠方の宇宙にたくさんある可能性を示唆しているのかもしれません」
  • 直接撮像で明らかにされたスーパージュピターの自転

    ハッブル宇宙望遠鏡による観測で、木星の4倍の質量を持つ系外惑星「スーパージュピター」の明るさが変化する様子がとらえられた。惑星の自転に伴うものとみられており、系外惑星の自転の直接撮像に初めて成功した例となる。 【2016年2月23日 NASA/HubbleSite】 ケンタウルス座の方向170光年の距離にある系外惑星「2M1207b」は質量が木星の4倍あり、「スーパージュピター」(質量の大きな木星型惑星)に分類される。主星である褐色矮星「2M1207」から80億km離れたところを公転している。 2M1207系の想像図。手前が2M1207b(提供:NASA, ESA, G. Bacon(STScI), and Y. Zhou (University of Arizona)) 2M1207bは誕生から1000万年ほどしか経っていない若い惑星で、大気の温度は摂氏1200度から1400度と非常に高

    直接撮像で明らかにされたスーパージュピターの自転
    zeroset
    zeroset 2016/02/24
    「大気中には雲がまだらに存在して複雑なパターンを作っており、惑星の表面に明暗の模様が見える」と推察、明るさの変化から自転を観測とのこと。主星の5~7分の1もの質量があるというのも面白い
  • アインシュタインの予測から100年、重力波を直接検出

    米国のレーザー干渉計型重力波検出器「LIGO」が世界で初めて、ブラックホール同士の合体から発生した重力波を検出した。アインシュタインが一般相対性理論を発表し重力波の存在を予測してから100年、ついにその時が訪れ、重力波天文学の新しい窓が開いた。 【2016年2月12日 LIGO Caltech/NSF】 質量を持つ物体が存在するとその周囲の時空はゆがみ、物体が運動することで時空のゆがみが光速で広がっていく。この「時空のゆがみの伝播=重力波」の存在はアインシュタインが1915年から1916年にかけて発表した一般相対性理論によって予測され、中性子星の連星の合体や超新星爆発、ブラックホールなどから発生すると考えられてきたが、これまで直接検出されたことはなかった。 その予測からほぼ100年となる昨年9月14日、米・ワシントン州ハンフォードとルイジアナ州リビングストンに設置されているレーザー干渉計型

    アインシュタインの予測から100年、重力波を直接検出
  • 宇宙誕生の残響を聞きたい

    上空から見たLIGOの画像。クリックで拡大(提供:California Institute of Technology) LIGO内部のようす。クリックで拡大(提供:California Institute of Technology) 重力波は、アルバート・アインシュタインの一般相対性理論により、その存在が予測されています。1960年代から世界各国で検出の試みがなされていますが、いまだ直接観測されていません。重力波は、巨大な質量を持つ天体が光速に近い速度で運動するときに、強く発せられます。たとえば、ブラックホールの衝突や超新星爆発、そして宇宙誕生の瞬間にも、重力波が発生すると予測されています。 重力波は、時空間のわずかなひずみとして、光と同じスピードで伝わり、何でも素通りしてしまうという性質を持つと考えられています。したがって原理的には、可視光や電波といった電磁波では直接観測することがで

    宇宙誕生の残響を聞きたい
    zeroset
    zeroset 2016/02/12
    今回重力波検出を発表したLIGOに関する記事。2009年。
  • シミュレーションで推測、太陽系第9惑星存在の可能性

    海王星の20倍以上遠くに「第9惑星」が存在する可能性がシミュレーションで示された。セドナなどすでに知られている太陽系外縁天体の軌道の特徴を説明する研究成果だ。 【2016年1月21日 Caltech】 カリフォルニア工科大学のKonstantin BatyginさんとMike Brownさんが数値モデルとコンピュータ・シミュレーションから、太陽系の「第9惑星」が存在する可能性を示した。計算によればこの天体は海王星の20倍以上も遠いところを1万年から2万年かけて公転しており、地球の10倍の質量を持つ。推測される大きさから、小惑星や準惑星ではなく「惑星」であると考えられる。 「第9惑星」の想像図(提供:Caltech/R. Hurt (IPAC)) Batyginさんたちは別の先行研究を元に、太陽系の最遠に位置する6つの太陽系外縁天体の軌道を調べ、公転周期や遠日点(軌道上で太陽から最も遠ざかる

    シミュレーションで推測、太陽系第9惑星存在の可能性
  • 地球の周りのダークマターは、長いフィラメント状?

    シミュレーション研究から、髪の毛のように細長いフィラメント状のダークマターの存在が提唱された。地球の周りにも多く「生えて」いるかもしれない。 【2015年11月24日 NASA JPL】 ダークマター(暗黒物質)は宇宙を構成しているエネルギーと物質のうち27%を占める、目に見えない謎の物質だ。電磁波で検出することはできないが周囲に及ぼす重力的な影響を観測することで、その存在は確実視されている。 1990年代に行われた計算や過去10年間に実施されたシミュレーションによれば、ダークマターは、きめの細かい粒子の流れを作り、同じ速度で動き、銀河の周りを回っているという。その粒子の流れが地球のような惑星に接近した場合、どんなことが起こるのだろうか。その答えを出すために、NASA JPLのGary Prézeauさんはコンピュータ・シミュレーションを行った。 地球の周囲の、髪の毛のようなフィラメント状

    地球の周りのダークマターは、長いフィラメント状?
  • 金星周回軌道投入まで1か月を切った「あかつき」

    探査機「あかつき」の金星周回再挑戦まで1か月を切った。「あかつき」は12月6日の昼に姿勢変更を実施し、翌7日に金星周回軌道へ投入される予定である。 【2015年11月11日 JAXA】 金星探査機「あかつき」は2010年5月に打ち上げられ、同年12月に金星周回軌道への投入を目指したものの当時は成功しなかった。それから5年後となるこの12月、「あかつき」は再び金星に挑む。 この5年間で4回の軌道修正を行った「あかつき」は現在、太陽を周回する軌道を飛行している。そしていよいよ、12月6日(日標準時、以下同)の昼に姿勢変更を実施し、12月7日午前8時51分過ぎに姿勢制御用エンジン4基を噴射して金星周回軌道への投入を行う。 約3時間後の12時にはエンジン噴射結果が明らかになり、7日から9日にかけて軌道投入の成否が確認される。正式な発表は9日18時となる予定だ。 金星周回軌道投入時の軌道図(太陽中

    金星周回軌道投入まで1か月を切った「あかつき」
    zeroset
    zeroset 2015/11/12
    12月6日昼に姿勢変更を実施、7日朝に金星周回軌道への投入を行う。7日から9日にかけて成否が確認されて、9日18時に正式発表とのこと
  • エンケラドスの岩石成分は隕石似、内部に独自の熱水環境

    土星の衛星エンケラドスの岩石は地球の岩石の主成分であるマントルのような組成ではなく、隕石に近いことが明らかにされた。さらに、その成分は過去に一度も溶融しておらず、原始的な微生物の料である水素を豊富に発生する独自の熱水環境が存在することも示された。 【2015年10月28日 東京大学】 エンケラドスが注目を集める理由は、“液体の水、有機物、エネルギー”という、生命を育む基要素が現存するためだ。内部には広大な地下海が存在し、南極付近の地表の割れ目から海水が間欠泉のように噴出している。NASAの土星探査機「カッシーニ」による分析から、海水には塩分や二酸化炭素、有機物が含まれていることが明らかになっている。 さらに近年では、噴出した海水に含まれていたナノシリカ粒子(シリカ(二酸化ケイ素:SiO2)からなる、ナノメートルサイズの微粒子)の存在から、海底に地球の熱水噴出孔のような環境が存在すること

    エンケラドスの岩石成分は隕石似、内部に独自の熱水環境
    zeroset
    zeroset 2015/10/30
    「「はやぶさ2」が持ち帰るサンプルから明らかになるであろう隕石組成の岩石が存在する熱水環境での有機分子の化学進化(生命起源の前段階でおきたとされる過程)は、そのままエンケラドスにも適応できる」
  • 地球は先駆者、生命に適した惑星9割の誕生はこれから

    ハッブル宇宙望遠鏡と系外惑星探査衛星「ケプラー」などの観測データを基にした最新の理論研究から、生命が存在しうる惑星のうち9割以上はまだ作られていないという見積もりが発表された。46億年前に誕生した地球は、かなりの先駆者ということになる。 【2015年10月23日 HubbleSite】 ハッブル宇宙望遠鏡(HST)などの観測データによって、100億年前の宇宙では現在よりも速いペースで星が作られていたことがわかっているが、当時使われた星の材料となる水素やヘリウムは全体量から比べるとわずかで、宇宙にはまだ多くの材料が残されている。したがって、未来の宇宙ではこれからも多くの恒星や惑星が誕生する。 一方、「ケプラー」による観測データを基にした見積もりでは、天の川銀河内に10億個もの地球サイズの天体が存在し、そのうちの相当数が岩石惑星であると推測されている。現在観測可能な銀河が1000億個以上あるこ

    地球は先駆者、生命に適した惑星9割の誕生はこれから
  • 探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星の名前は「リュウグウ」

    【2015年10月5日 JAXA】 小惑星探査機「はやぶさ2」が2018年の到着を目指している小惑星 (162173)(仮符号 199 JU3)の名称が「Ryugu」(リュウグウ)に決定した。今年夏に一般から応募された7300件あまりの案から選ばれたものだ。 選定理由としては、 「浦島太郎」の物語で浦島太郎が玉手箱を持ち帰るということが、「はやぶさ2」が小惑星のサンプルが入ったカプセルを持ち帰ることと重なる 目標となる小惑星は水を含む岩石があると期待されており、Ryuguは水を想起させる名称案である 既存の小惑星の名称に類似するものがなく、神話由来の名称案の中で(つづりの似たものを含め)多くの提案があった などが挙げられている。 選考委員会による選定の後、この小惑星を発見し名称提案権を持つ米・LINEAR(リニア)チームに「Ryugu」という案が伝えられ、同チームから名称決定権を持つ国際天

    探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星の名前は「リュウグウ」
  • 現在の火星に液体の水が流れている強力な証拠

    探査機「マーズ・リコナサンス・オービター」の観測により、火星の表面で水和鉱物の一つである「過塩素酸塩」が検出された。この物質は水の存在を示す証拠であり、NASAは現在の火星の表面に液体の水が存在していると発表した。 【2015年9月29日 NASA】 NASAの火星探査機「マーズ・リコナサンス・オービター」に搭載されている撮像分光器を使った観測で、水和鉱物(含水鉱物、含水塩)が検出された。検出されたのは、斜面に繰り返し現れては消える謎の暗い筋模様が5年前に初めて見つかった場所だ(参照:アストロアーツニュース「液体の水を示す証拠? 火星の黒い筋模様」)。 斜面上を約100mの長さにわたって伸びる暗い筋模様(提供:NASA/JPL/University of Arizona) 火星のあちらこちらの斜面に見られる暗い筋模様は、気温が摂氏マイナス23度より高くなると数百mにわたって現れ、それ以下に

    現在の火星に液体の水が流れている強力な証拠
    zeroset
    zeroset 2015/09/30
    火星で気温が-23℃以上になると現れる暗い筋模様が、過塩素酸塩を含む液体の水が流れることによってできると推定されたとのこと
  • ニューホライズンズ、次の目標はカイパーベルト天体2014 MU69

    探査機「ニューホライズンズ」の次の探査目標天体として、冥王星よりさらに約16億km外側を公転しているカイパーベルト天体「2014 MU69」が選ばれる見通しとなった。 【2015年9月1日 NASA】 7月14日に冥王星をフライバイした「ニューホライズンズ」は当初から、冥王星系だけでなく他のカイパーベルト天体も探査するように計画された探査機だ。追加の目標を接近通過(フライバイ)するための燃料も残っており、電力系統もあと数年は稼働できるよう設計されている。 新たな目標として選ばれたカイパーベルト天体2014 MU69は、2014年にハッブル宇宙望遠鏡で発見された天体である。大きさは約45kmと見積もられており、典型的な彗星より10倍以上大きく1000倍以上重い。一方で冥王星と比べると0.5~1%の大きさ(質量は1万分の1)しかなく、冥王星などを作る元となった天体と考えられる。 カイパーベルト

    ニューホライズンズ、次の目標はカイパーベルト天体2014 MU69
  • 「はやぶさ2」が向かう小惑星1999 JU3の名称案を募集 8月31日まで

    探査機「はやぶさ2」が向かう小惑星「(162173) 1999 JU3」の名称案の一般募集が始まった。JAXAのウェブサイトなどで8月31日まで応募を受け付ける。 【2015年7月22日 JAXA】 8月31日更新 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」が向かう小惑星「(162173) 1999 JU3」の名称案の一般募集を開始した。インターネットやハガキなどで受け付けている。締め切りは8月31日(月)午後11時59分。 名称(名前)案には、国際天文学連合(IAU)が定めるいくつかの条件がある。 慣例として、1999 JU3のように地球軌道に接近する小惑星(地球近傍小惑星)については「神話由来の名称」を付ける ただし、天地創造の神は太陽系外縁天体に、死後の世界の神は海王星と3対2の比率で公転する天体に対して命名される慣例があるため、これらは避ける 神話由来以外の名称

    「はやぶさ2」が向かう小惑星1999 JU3の名称案を募集 8月31日まで
    zeroset
    zeroset 2015/08/25
    慣例として神話由来の名称、ただし「天地創造の神は太陽系外縁天体に、死後の世界の神は海王星と3対2の比率で公転する天体に対して命名される慣例があるため、これらは避ける」、イトカワの様に例外もある、とのこと
  • ニューホライズンズ、史上初の冥王星フライバイを見事達成!

    時間7月15日午前10時ごろ、史上初の冥王星フライバイ達成をミッション・チームと全世界へ伝えるべく、誰もが待ちわびていた探査機「ニューホライズンズ」からの信号が無事届いた。フライバイ時の観測データ公開は日時間16日朝の予定となっている。 【2015年7月15日 NASA (1)/(2)/(3)】 探査機「ニューホライズンズ」にプログラムされていた冥王星フライバイ(接近通過)後の信号は、48億kmの距離を4時間半かけて地球に届けられた。冥王星最接近時(日時間14日夜8時50分ごろ)にはニューホライズンズは観測に専念していたため、探査機が無事であるという15分間の信号は冥王星を通り過ぎてしばらくしてから送信されたものだ。 ニューホライズンズの冥王星フライバイの成功を受けて喜ぶ、米・ジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所の地上管制スタッフ(提供:NASA/Bill Ingalls) 「こ

    ニューホライズンズ、史上初の冥王星フライバイを見事達成!
    zeroset
    zeroset 2015/07/16
    「観測データの受信には16か月かかる見通しで、その分析と研究には何年も要する」通信速度は1kbpsにも満たないそうだから、それこそ音響カプラでデータを送信する様なイメージか。解析が楽しみ
  • かみのけ座銀河団中に800個以上の「超暗黒銀河」

    すばる望遠鏡アーカイブデータの解析から、かみのけ座銀河団の中に854個もの「超暗黒銀河」が発見され、銀河団内での分布や銀河の中にある星の種族が明らかになった。 【2015年6月23日 すばる望遠鏡/Stony Brook University】 国立天文台ハワイ観測所では1999年の観測開始以降、すばる望遠鏡で得られたすべての観測データを保管し、観測後1年半以上経ったデータはすべて全世界に公開している。ニューヨーク州立大学および国立天文台の研究者からなる研究チームは、そのアーカイブデータ中から、かみのけ座銀河団中に854個もの「超暗黒銀河」を発見した。 かみのけ座銀河団の中心付近(6分角×6分角の領域)。すばる望遠鏡によるB, R, iバンド画像を合成した擬似カラー画像。黄色の丸:昨年末に見つかった47個の超暗黒銀河のうちの2つ/緑色の丸:すばる望遠鏡アーカイブデータから発見された超暗黒銀

    かみのけ座銀河団中に800個以上の「超暗黒銀河」
    zeroset
    zeroset 2015/06/24
    暗黒物質が99%以上を占める超暗黒銀河を大量発見とのこと
  • 史上初の彗星着陸から7か月 「フィラエ」からの信号を受信

    彗星探査機「ロゼッタ」の着陸機「フィラエ」が7か月ぶりに冬眠モードから目を覚まし、地上のオペレーションセンターと85秒間の交信を行った。 【2015年6月15日 ヨーロッパ宇宙機関】 6月13日(日時間14日5時半ごろ)、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)の表面にいる着陸機「フィラエ」からの信号が7か月ぶりに地上に届いた。フィラエは親機「ロゼッタ」を通して、独・ダルムシュタットにあるヨーロッパ宇宙機関のオペレーションセンターと85秒間の交信を行った。 データの分析から、フィラエは交信以前に目を覚ましていたことが明らかになっており、何らかの理由で交信できなかったようだ。目を覚ましてからの数日間にフィラエに何が起こったのかを探るため、地上の関係者は現在、次の通信を待っている。 「フィラエの状態は良好で、機体の温度は摂氏マイナス35度、電源も24Wが使用可能で、稼働の準備は整っています」

    史上初の彗星着陸から7か月 「フィラエ」からの信号を受信
  • 球状星団中で起こった惑星破壊

    球状星団中の白色矮星によって惑星が破壊されたかもしれないという現象の証拠が、X線天文衛星チャンドラなどの観測から見つかった。 【2015年4月20日 NASA】 発見はまず、天文衛星「インテグラル」がさそり座の球状星団NGC 6388に新しいX線源を検出したことから始まる。以前の観測でこの球状星団の中心にブラックホールがあることが示唆されていたため、X線はブラックホールに流れ込む高温ガスから発せられていると考えられた。しかし「チャンドラ」で観測を行ったところ、このX線源の位置が中心からずれていることが明らかになった。 球状星団NGC 6388。チャンドラとハッブル宇宙望遠鏡による観測データから作られた擬似カラー画像(提供:X-ray: NASA/CXC/IASF Palermo/M.Del Santo et al; Optical: NASA/STScI) さらに衛星「スウィフト」が約20

    球状星団中で起こった惑星破壊
    zeroset
    zeroset 2015/04/21
    球状星団の中心部で、親星と引き離された惑星の、白色矮星による破壊が観測されたとのこと
  • エンケラドスの地下海に熱水環境

    地下に液体の海があるのでは、と注目されてきた土星の衛星エンケラドス。日独米の共同研究により、地球の生命を育んだのと似たような海底の熱水環境が現存しているらしいことが明らかになった。 【2015年3月12日 東京大学】 土星の衛星エンケラドスは直径500kmの氷天体で、表面のひび割れから間欠泉のように水が噴出するようす(プリューム)が探査機「カッシーニ」によって観測されている。30~40kmの厚さの氷の下には海があり、生命を育める環境にあるのではと注目を集めてきた。 カッシーニがとらえた、エンケラドスのプリューム(提供:NASA/JPL) カッシーニのデータを分析した米独の研究チームが、エンケラドスからナノメートルサイズのシリカ粒子が放出されていることをつきとめた。関根康人さん(東京大学)と渋谷岳造さん(海洋研究開発機構)の日チームは、これをふまえてエンケラドス内部の環境を再現する熱水反応

    エンケラドスの地下海に熱水環境