ポイント 農業害虫である「ガ」が嫌がる超音波のパルスの長さを明らかにしました。 この超音波を聞かせることにより、リンゴへのノメイガの飛来を1/6以下に減らせることを、室内での実験で確認できました。 ビニールハウス等において農作物へのガの飛来を阻止するための超音波発生装置の開発を産学官連携で進めており、数年以内の製品化を予定しています。 概要 農作物を加害するガの多くは耳を持ち、捕食者であるコウモリが発する超音波に対して忌避行動をとります。そこで農研機構果樹茶業研究部門では、超音波を利用して農作物へのガの飛来を阻止する手法の開発に取り組んでいます。 室内での実験において、キクガシラコウモリが発する超音波を模した超音波(パルスの長さ30ミリ秒、パルス間の無音区間30ミリ秒)を聞かせることで、モモやクリの果実を加害するモモノゴマダラノメイガの果実への飛来を1/6以下に抑えることができました。 超