2月2日付の日本経済新聞に、”地球の気候当面『寒冷化』”という記事が出た。科学面である。 これが果たして科学面に相応しい科学的記事か、これを検討するのが今回のこのHPの目的である。 結論を先に述べれば、気候と気象を混同するという初歩的な誤りを犯している。しかも、コメンテータの選択が全く誤っている。 しかし、記者にとってコメンテータにも優先度があることが多い。多くの場合、紙面上で上方に位置しているコメンテータが優先で、下方は反主流。ときに、あいうえお順ということもあるので、注意を要するが。 今回、記者は、学者内部の内紛を喜んで記事を書いたものの、気候変動そのものを否定するというつもりは無かったようにも読める。 C先生:さっと読んだ時には、久し振りに「なんという記事だ」と怒りを感じた。 A君:その内容を説明しますと、こうなります。まず、「平均気温は1970年代半ば以降、ほぼ一貫して上昇。しかし