我々は、終わらない近代を生きている。百数十年にわたって、日本の社会構造は根本的に変わらなかったのだ。だが、なぜそうなったのかという歴史を問うことなしに、私たちは変わることはできない。「現代の魔法使い」落合陽一と作家・猪瀬直樹が解き明かす、真の「近代の超克」とは? 必読の対談。 西洋近代の「平等」に対抗しうるのが、日本の「適材適所」 落合 僕はいま、ウェストファリア条約くらいから歴史の復習をしているんです。近代の国民国家の枠組みを勉強しなおすためです。そうしないと、いまの団塊ジュニアが抱えている「絶壁」が切り崩せないなと思ったんです。 猪瀬 僕はよく言うんだけど、団塊ジュニアの発想は当事者意識のない穏健な「中道左派」なんだよ、なぜか。親の団塊世代のイデオロギーがそのまま子世代のイデオロギーになってるんだろうね。でも近代というものに向き合わないと、左派だの右派だの言っていてもどうしようもない局
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