ヒノキやスギなどの針葉樹に含まれる抗菌物質「ヒノキレジノール」を合成する酵素を京都大学生存圏研究所(京都府宇治市)の研究グループが突き止め、11日発行の米国科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。酵素の遺伝子を樹木に組み込めれば、耐久性の高い木材を作り出すことも可能になるという。 梅澤俊明教授(樹木代謝機能化学)らのグループで、樹木より抗菌物質を多く含むアスパラガスから、ヒノキレジノールを作り出す2種類の酵素を特定した。 ヒノキレジノールは、スギやヒノキなどの中心部に多く含まれ、抗菌性や防腐性を持つ。スギなどが巨体を維持できるのは、ヒノキレジノールの効果とみられている。 研究グループは「化石燃料に限りがある中で、森林は再生可能な重要な資源。この酵素を使うことで病気に強い木材を作ることもでき、持続的な森林資源の活用に役立つ」としている。
「50年間で初めての飛躍的な進歩」:髪を痛めないヘアカラー技術 2007年10月29日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Kristen Philipkoski 2007年10月29日 左がP&G社の『Perfect 10』に使われているアミノ酢酸(AminoGlycine)による染髪。右は従来品(Conventional)による染髪。 ヘアカラーはれっきとした化学だ。毛幹に色を入れるのだから、いいかげんなことは許されない。だからこそ米Procter & Gamble(P&G)社は、世界中で1800人もの「ビューティー・サイエンティスト」を雇っている。 筆者は2007年10月、2人のビューティー・サイエンティストから話を聞いた。2人が開発したヘアカラーは従来のものより髪に優しく、染髪の分野ではこの50年で初めての飛躍的な進歩だという。 このヘアカラーはわずか10
バイオガス生産に朗報か、高分子「スポンジ」 2007年10月24日 環境 コメント: トラックバック (0) Alexis Madrigal 2007年10月24日 オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)材料科学・エンジニアリング部門のSteven Pas博士。ポリマー膜を検査中だ。 Photo: Nick Pitsas / CSIRO バイオ燃料を天然ガスや石炭に替わる、現実的でクリーンな選択肢とする上で、新しいプラスチックの膜が重要な役割を帯びることになりそうだ。 この新たな分離膜は、地球温暖化の主な要因の1つとされる二酸化炭素の分離について、既存技術の4倍すぐれているという。 この高分子膜は、製造に当たって「スポンジ」状の物理形状を最適にコントロールすることによって、二酸化炭素だけを透過させ、これより分子の大きいメタンなどは通さない。 「われわれは、従来より良い『わな』を完
蛍光分子を製造時に混ぜるだけで、光る有機ナノチューブを作製。 有機ナノチューブを4色に光らせることに成功。 薬剤を充填した有機ナノチューブの運搬状況を生体内で観察できる可能性。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)界面ナノアーキテクトニクス研究センター【研究センター長 清水 敏美】高軸比ナノ構造組織化チーム 浅川 真澄 主任研究員は、分子が自己集合して形成する有機ナノチューブ(オーガニックナノチューブAIST®以下「ONT-AIST」という)に蛍光分子を取り込ませることで、蛍光を発光するナノチューブ(以下「発光性ONT-AIST」という)を開発した(図1)。 今回開発した発光性ONT-AISTは、両親媒性分子が溶液中で自己集合する過程に蛍光分子を加えることにより、発光する有機ナノチューブを得たもので、ナノチューブの管壁中に蛍光分子が安定に埋め込まれ
発表・掲載日:2007/08/23 不活性型ビタミンDを活性化する酵素を分離 -骨粗鬆症治療薬などの医薬品の高効率生産へ- ポイント 放線菌からビタミンDを活性化(水酸化)する酵素の分離・精製に成功した。 活性型ビタミンDの生産性を飛躍的に高めることができる。 活性型ビタミンD類をもとにした新規医薬品・医薬中間体の生産が期待される。 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)ゲノムファクトリー研究部門【研究部門長 鎌形 洋一】遺伝子発現工学研究グループ 田村 具博 研究グループ長は、メルシャン株式会社【代表取締役社長 岡部 有治】生物資源研究所【所長 城道 修】と共同で、骨粗鬆症の治療薬などにも用いられる活性型ビタミンDを合成する酵素を放線菌より分離・精製することに成功した。 脂溶性ビタミンであるビタミンDは、動物体内では不活性型として合成された後、活性
8月22 ナノチューブを溶かす意外なもの カテゴリ:有機化学 炭素でできた極細の筒・カーボンナノチューブは、夢の新素材、ナノテクの旗手として各方面の大きな注目を浴びています。化学・材料・物理学・生物など、ここ数年学術誌にナノチューブの文字が載らない日はまず一日もないというほど、各分野で盛んな研究が進められています。 しかしこうした応用研究を阻む大きな要因として、ナノチューブが各種の溶媒に溶けないという点が挙げられます。ナノチューブは互いに引きつけ合ってがっちりと絡み合った束を作る性質があり、これをほぐして溶媒に分散させるのは至難の業なのです。化学の世界において、反応や精製はたいてい溶媒に溶かして行うものですから、何にも溶けないという性質は極めてやっかいなものなのです。 また生物学方面の応用を考えるとき、生命を支える媒質である「水」に溶ける(分散させる)ことはほぼ必須の条件です。しかし炭素で
3月28日 農業は地球の環境悪化の緩和に重要な役割を果たす フランス農学・獣医学・林学研究院 アグリニウム会長 マリオン・ギュー 氏 3月8日 近未来SF漫画で描かれるテクノロジーの未来 漫画家 山田胡瓜さん 12月28日 「世界中の望遠鏡が協力して中性子星合体を観測 ―重力波と光の同時観測『マルチメッセンジャー天文学』の幕開けは、何を意味するのか?」 理化学研究所仁科加速器研究センター 玉川 徹 氏 5月1日 「次のアインシュタインはアフリカから」―フォーラム「NEF」第2回会合開催 国際部 4月20日 《JST主催》『女性研究者と共に創る未来』公開シンポジウムを開催 「科学と社会」推進部 4月13日 《JST共催》『ひかり×ひと』-『情報ひろばサイエンスカフェ』で大学院生と中高生らが語り合う 「科学と社会」推進部 4月11日 信頼できるがんの最新情報を届ける ―国立がん研究センターとヤ
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ていねいな仕事をする触媒 選択性の高い反応で高性能の合成ゴムを作り出す、希土類金属をベースにした触媒が開発された ゴムは天然の弾性材料であり、タイヤから手術用手袋まで、さまざまな製品の原材料として利用されている。天然ゴムの主成分であるポリイソプレンというポリマーは、同一の小さな構成ブロック(イソプレンという有機分子)がいくつも鎖状につながった構造をもつ。 天然ゴムの供給量には限りがあるため、化学者は金属触媒を使ってイソプレンを重合させ、合成ゴムを作る方法の開発に取り組んできた。しかしこれは容易なことではない。イソプレン分子にはさまざまな結合形態があるが、有用なポリイソプレンを作るには、すべてのイソプレン分子が両端の炭素二重結合で結合して、そろって「シス-1,4構造」をとる必要があるからだ。 「さまざまな触媒系を用いたイソプレンの重合が報告されていますが、鎖の長さのばらつきが少なく
酵母を地雷探知機に利用できるようになったらしいです。 Radhika et al, Chemical sensing of DNT by engineered olfactory yeast strain. Nature Chemical Biology, May 7 2007 酵母に、DNTを探知するとGFPが発現して光るようにした、とのこと。 (DNT:ジニトルトルエン。TNTよりしょぼい爆薬。TNTだと敵が死んでしまうが、DNTだと「死なずに重傷」になるため、敵の人員・医薬品などを枯渇させるのに効果的、という戦略が込められている) 埋めるのには500円、 取り除くのには5万円かかると言われる地雷。 これで、世界に埋まる7000万個の地雷除去も楽になるかも、ということでした。 開発したのはアメリカのテンプル大学。 「やっぱ頭いいな~」と思いつつ、同時に 「でもこの7000万個の中の多く
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