開催前 館長ら要望/識者問題視「表現を制限」 県立博物館・美術館(牧野浩隆館長)で開催中の「アトミックサンシャインの中へin沖縄 日本国平和憲法第九条下における戦後美術」(主催・文化の杜共同企業体、同館)の展示から同館などの事前の要望で、昭和天皇をモチーフにした作品が外されていることがわかった。識者からは「公権力が、表現の自由を制限することになる」と問題視する声が上がっている。 これまで米ニューヨークや東京でも開かれた「アトミックサンシャイン」展は昭和天皇の写真をコラージュにしたアーティストの大浦信行さんの作品が含まれていた。関係者によると、2008年11月ごろから、企画したインディペンデント・キュレーター(フリー学芸員)の渡辺真也さんと同館を運営する文化の杜が交渉していた。しかし大浦さんの作品について、同館や県教育委員会が問題視、2月上旬、最終的に作品を外した内容で開催に合意した。