●安倍は、視線を下に落とした。〜「針のむしろ」の安倍首相 今日(8日)の毎日新聞紙面記事から。 惨敗続投:ドキュメント安倍政権 半世紀、守り続けた「とりで」落城 ◇民主議員にどよめき 開票作業が終わり、シンと静まりかえった参院本会議場内に、参院事務総長・川村良典の声が響きわたった。「よって江田五月君が議長に当選されました」−−。 その瞬間、民主党議員から「オーッ」というどよめきと拍手が起きた。「議長は第1会派から」の慣例に従い、自民党議員も江田に投票。選挙敗北で辞任を表明した同党参院議員会長・青木幹雄は、何度かうなずきながら拍手を送った。 7日午前10時16分。半世紀以上独占してきた議長ポストを、自民党はついに明け渡した。自民城「落城」の日だ。 議長席に歩き出す前、江田は青木の方に向かって一礼した。自民党が過半数を維持していたら、その席に座るのは青木だったかもしれない。青木は硬い表情のまま