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ブックマーク / viking-neurosci.sakura.ne.jp (13)

  • 「科学立国ニッポンの終焉」をシミュレートする — 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 対岸の火事と呼ぶには生々し過ぎる:スペインで科学研究管轄省庁が廃止&科技予算も6000億円以上カット 日でも現実味を帯び始めた「ニュージーランド型の大学改革」 Natureが報じる「減り続ける日の若手研究者と、低下し続ける日のサイエンスの生産性」 相変わらず日の論文生産数は減少し、論文の「インパクト」も伸び悩むまま:ESI2011を概観する / 再集計結果 - 当blog RIETI政策対談第7回「真の教育、研究水準の向上につながる大学改革とは」 もう何年来も日のサイエンスというと研究業績面では良いニュースがあっても、景気面では良いニュースなんてものは殆ど聞かれないわけで・・・先日もNatureが「日では若手研究者から減っていく」というショッキングなニュースを報じたばかりですが、この極端な不景気感はすっかり定着した感があります。 そしてあまり大々的なニュース

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    zyugem 2012/03/30
  • Natureが報じる「減り続ける日本の若手研究者と、低下し続ける日本のサイエンスの生産性」 — 大「脳」洋航海記

    【ポスドク問題】 Numbers of young scientists declining in Japan – Nature News “Government policies are hampering the country’s next generation of research leaders, advisory body says.” もう見たまんまです。詳しくはリンク先の文及びこの後に続く日語訳をお読み頂きたいのですが、端的に言えば 過去30年間で大学教員全体の人数は50000人から63000人に増えたが、35歳以下の若手教員の人数は10000人から6800人へと大幅に(30%以上)減った 40歳以下の大学教員数が減り続ける一方で、45歳以上の人数は増え続けている。また65歳以上の人数も増え続けている。 同時期に日のサイエンスの生産性が低下していることを関連付ける

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    zyugem 2012/03/21
  • 対岸の火事と呼ぶには生々し過ぎる:スペインで科学研究管轄省庁が廃止&科技予算も6000億円以上カット – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 Spanish changes are scientific suicide – Nature News, 15 February 2012 海外の話ですが、とんでもないニュースが突然舞い込んできました。非常に大事な話題だと思いますので、全文を(意訳だらけですが)要約しておきます。 スペインからついに科学政策担当省庁が消える。昨年(2011年)末、新政権は科学政策を経済競争省に移管することを決定した・・・最も科学政策を担うにはふさわしくない省庁に、である。スペインでは今や科学研究予算の増額は望まれていない。実際、現在予定されている108億ユーロもの予算支出削減のうち、半分が科学研究に関するものだ。近日中に発表される2012年度予算でも削減の的となるのは容易に予想がつく。 国の方針は明確だ。スペインにおいて、もはや科学研究は優遇されない。確かに、スペインは今や深刻な財政危

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    zyugem 2012/02/17
  • ポスドクからテニュアの大学教員になれるのは毎年2%弱だけ:不完全ながらも重要なデータとなったポスドクの実態調査より – 大「脳」洋航海記

    神経科学系のポスドクが、脳研究に関する論文・神経科学の大衆化・ポスドク問題・ワインetc.についてマニアックに綴るblog 【ポスドク問題】 ポストドクター等の雇用・進路に関する調査-大学・公的研究機関への全数調査 (2009 年度実績) – NISTEP ニュースでは微妙に耳にしていましたが、実際にこういう詳しい資料がリリースされていたというのを実は僕は全く存じておりませんでした。  ということで取り上げてみようと思います。ちなみに記事タイトルの「不完全ながらも」という但し書きは、「究極的には機関ごとの集計値を各機関が自己申告したもので構成されるデータなので当の全数調査であるかどうかは保証できない」という内部情報に基づいております。 ところで、まず最も大事なのはこの調査での「ポスドク」の定義です。概要PDFには、以下のように冒頭に書いてあります。 ポストドクター等: 博士の学位を取

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    zyugem 2012/02/14
    「恐らくポスドクは10年ぐらいが上限だと思われますが、それでもテニュアに就ける確率は20%弱。」
  • ポスドク問題、今後の展望(2): ポスト・ポスドク問題が巨大プロジェクト群終了の後に待ち構える – 大「脳」洋航海記

    【ポスドク問題】 グローバルCOE:2007~2014年 最先端研究開発支援プログラム(FIRST):2010~2015年 最先端・次世代研究開発支援プログラム:2011~2015年 現在、ポスドク雇用において大きなウェイトを占めている巨大プロジェクトが3つあります。それが、上記の3つのプロジェクトです。ちなみにグローバルCOEは皆さんもご存知の通り、21世紀COEプログラムの後継プログラム(拠点整備継続のため?)です。 さて、そのプロジェクト名の後に実施期間を書いてみたわけですが。皆さん、何かお気付きになりませんでしょうか?・・・そう、どの巨大プロジェクトも2014~2015年に終了を迎えます。即ち、言い換えるとそこでこれらの巨大プロジェクトに雇用されていたポスドクが一斉に解雇され、就職市場に放出されるという事態を意味します。 そもそも、従来はポスドクと言えば以下のファンディングによる雇

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    zyugem 2012/02/09
  • 過当競争に喘ぐ日本のアカデミアと、その明るくない展望と – 大「脳」洋航海記

    【ポスドク問題】 文系の研究者になりたい人達に知っておいてほしいこと – bluelines 大学の教員になりたい全ての人のために – 生駒日記 日のアカデミアの将来はきっと明るい – むしブロ+ 日のアカデミアの将来は明るい、か? – lochtextの日記 公募のしくみ – bluelines 上記リンク筆頭のgorotakuさんの記事が大変な反響を呼び、それに連なる反応エントリが続々と出てきているようです。それらのエントリを既にお読みの方も多いと思いますが、1センテンスずつでまとめるとこんなところでしょうか。 大学教員(研究者)になる=応募者の中で絶対に1番になることであり、絶望的なぐらい困難で覚悟の要る挑戦 大学教員公募を勝ち抜くのは大変だし、ノウハウも要る 就活競争激化によって競争原理が働き、近い将来日のアカデミアは優秀な研究者だけが残るはず (3.への反論)むしろ過当競争

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    zyugem 2012/01/09
    「優秀な上澄みの層の賢明な学生ほどM2までで民間企業へと一抜けしてしまい、そうでない学生ほど博士課程に残りやすくなる。」学位を取らずに退学(学位申請予定のない退学)をする割合はどうなっているだろう。
  • 研究機器のさらなる共有化を!:ランニングコスト肩代わり、有償レンタル制度、はたまた中古品の払い下げを規制緩和で実現して欲しい – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 もっと金が欲しいわけじゃない、ただ合理的なシステムを求めているだけ:神経科学の若手研究者たちによる公開提言 – 当blog 科研費の基金化やグラント申請事務のIT化など、一昨年リリースした公開提言の中で訴えた政策がいくつか実現されつつある中、意外にほとんど進んでいないポイントがあることを思い出したのでした。それが、(高額)研究機器の共有化。多分、全然進んでないと思います。 研究者なら皆さんご存知かと思いますが、大抵の研究機器は他所のラボの研究者たちに共同研究の形で無償で貸し出すことはできても、例えばランニングコストを負担してもらったり、はたまた有償レンタルの形で貸し出すようなことはできません。何故かというと、現在の規制では 個々の研究機器は特定の一つのプロジェクトで使用する目的で、その予算で購入されるものである 一方で科研費以下公的研究資金の大半は目的外使用を禁じられて

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    zyugem 2011/12/30
    不正を防ぐためなら大きな無駄が出ても仕方がない,のか? もったいない話だよ。
  • 相変わらず日本の論文生産数は減少し、論文の「インパクト」も伸び悩むまま:ESI2011を概観する – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 Essential Science Indicators – トムソン・ロイター トムソン・ロイターのEssential Science Indicators (ESI)の2011年度版データが出揃ったということで、ちょっと調べてみました。そこで、総被引用数のベスト10を対象にちょっとしたグラフを書いてみることにしました。ちなみにベスト10はどこの国かと言いますと、 アメリカ ドイツ イギリス(イングランド) 日 フランス カナダ 中国 イタリア オランダ オーストラリア ということで、グラフを見てみましょう。なお、グラフは7つのタイムポイントで区切られていますが、各タイムポイントはそれぞれ2001-05年、2002-06年・・・2007-11年というように5年スパンで切り分けたものである点に注意が必要です。 まず総論文数。アメリカが低下傾向にあるもののぶっちぎりであ

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    zyugem 2011/12/01
  • とあるシミュレーションが示す「優れたアカデミア」と「ダメなアカデミア」の差異 – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般&科学】 複雑系モデルに基づくアカデミック・ソサエティの盛衰予測に関する研究 -人事システム,査読システムを内包した大学・学会カップリングモデルによる考察-(PDF) 学会における論文査読と日常的研究,研究評価・後継者選定の場である大学とを人工社会上に仮構した。モデルでは、研究者エージェントは論文に関して生得不変の価値観(数を重視するか質を重視するかetc)を持ち、これと社会全体からの偏差値的なスコアとの積和を採って、目標達成度を計量し、その結果に応じて、自己の行動戦略(論文を投稿するかor質の向上を目指すかetc)を陶冶していく学習プロセスが組み込まれている。数値実験の結果、甘い査読システムにより学問的デカダンスが発現し、論文質を考課に入れることでそれを抑止し得ることが確認された。 何気なくTwitterのTL上で見かけた研究なんですが、これが実に面白い。今すぐこのシミュ

  • 学振PD騒動雑感:なぜポスドクの人件費は「生活保護」扱いされるのか – 大「脳」洋航海記

    【ドクター・ポスドク問題】 「事業仕分け」中間報告:若手支援は切り捨ての方向に向かい、最悪のシナリオが一歩現実味を帯びた 学振PD「凍結」は、優秀な若手が一斉に討ち死にする危険性を意味する 学振PD枠も自主改革案もA-D評価で「C」…国は何をどうしたいのか?:政策コンテスト速報 – 当blog 色々議論もあり、考察もなされていますが、いずれにせよ我々が期待するよりは学振PDなり科研費若手A/Bなりの「若手研究育成」に関連する来年度予算は大幅に減らされそうな趨勢になってきてますね。 ところで、この問題に絡んで必ず「ポスドクへの人件費は生活保護のようなもの」というとんでもない言説がなされることがあると耳にするのですが、それはどういうことなのだろう?と今回のニュースを聞いてしばらく考えていました。 確かに、今回の件と何年かに渡って続く学振特別研究員の「PD削減&DC増加」の流れには、「国による研

  • 学振PD枠も自主改革案もA-D評価で「C」…国は何をどうしたいのか?:政策コンテスト速報 – 大「脳」洋航海記

    【研究 – 全般】 元気な日復活特別枠に関する評価会議(第3回)(PDF) – 政策コンテスト 速報~政策コンテスト~「元気な日復活特別枠要望」に関する評価(案)出る 文科省は低評価 – 科学政策ニュースクリップ 開いた口が塞がらないとはこのこと。  enodonさんのblog「科学政策ニュースクリップ」からそのまま引用しますが、 <事業番号 / 要望 / 要望額 / 評価 / コメント> 1905 /  「強い人材」育成のための大学の機能強化イニシアティブ / 119,971 / B(補正措置を含む) / 教育・研究の基盤経費に一定の配慮が必要。ただし、その経費を相当に絞り込むとともに、要求・要望の削減による財源捻出が条件 行政刷新会議の指摘を踏まえた対応が必要 1906 / 成長を牽引する若手研究人材の総合育成・支援イニシアティブ / 48,400 / C / 継続課題、既存受給者

  • 悪意はなくても「ポスドク=副業に精を出すフリーター」的な誤解の多い雑誌記事は勘弁してほしい – 大「脳」洋航海記

    【ドクター・ポスドク問題】 週刊ダイヤモンド11月27日号 何だかTwitterのTLに妙な雑誌記事の紹介が流れてきたので、思わず雑誌自体を買ってチェックしてしまいました。その内容がこちら。 文部科学省の「学校基調査」。博士課程修了者のうち、36%が就職もしなければ、大学教員にもならなかったという、いわゆるポスドクになっている。(p.72) ・・・?  これは一体どういう意味でしょうか? ポスドク=無職だとでも言うんでしょうか? よくわからない下りはさらに続きます。 大学教員への道がどんどん狭くなっている影響は、塾や予備校の講師にも及んでいる。ポスドクがとりあえずいつなぐため、いっせいに職を求めてきたことで、「3年前は1週間に5コマ教えていたが、今は3コマになった」(国語の予備校教師)といった嘆き節も聞かれる。(p.73) あれ?塾や予備校の講師をするポスドクなんて・・・と思ったところ

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    zyugem 2010/11/25
  • ご利用は計画的に:旧育英会は「日本学生ローン機構」に改名すべき – 大「脳」洋航海記

    神経科学系のポスドクが、脳研究に関する論文・神経科学の大衆化・ポスドク問題・ワインetc.についてマニアックに綴るblog 【大学・大学院】 「奨学金返済地獄」夢断たれる若者たち―金貸しになった旧育英会 – J-CASTニュース 正確には先日放映されたNHKの「クローズアップ現代」をなぞった記事だと思うんですが、なかなか興味深いです。 僕が大学にいた時分に当時の育英会が「きぼう21」という有利子の貸与制度が導入したのはよく覚えておりますが、実はその当時から「あれはただでさえ新社会人には多額過ぎる借金に利子をつけようっていうんだから『希望21』じゃなくて『絶望21』だ」と学生の間では揶揄されていたんですよね。 その「絶望21」っぷりを極めて端的に伝えたのが「クローズアップ現代」の報道であり、今回のJ-CASTニュースの記事であるわけです。 ところで、肝になるのはこの部分だけ。 日の奨学金

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    zyugem 2010/09/08
    「計画的に」ってのは収入が予測できるから計画が立てられるのに対し,教育ローンは将来の「夢」に金をかけているようなものだから,全然比較にならんと思うんだよね。
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