今年四月の新年度から、全国の中学一年・二年生の体育で男女とも武道が必須となる。これまでにも私立の中学・高校などでは身心を鍛へる目的で柔道や剣道が授業に取り入れられてきたが、義務教育の公立中学校で、わが国伝統の武道が全員に教へられることになったのは、まさに画期的なことといはねばならない。 これは、「戦後レジームからの脱却」を目指した安倍晋三首相の下で教育基本法が改正され、それに基づく文科省の学習指導要領の改訂に従って実施されるものだ。それに伴ひ準備予算も確保され、すでに必要な施設や用具も整へられて、都道府県や市町村の教育委員会の指導のもとで体育教師への武道講習や生徒指導法の研修もおこなはれてきた。 ところがここにきて、保護者や一部教師らから、安全管理面での疑問や不安の声があがり現場で動揺が生じたため、文科省では改めて指導体制を把握すべく調査に乗り出したといふ。 武道教育において安全面へ
宗教が社会・文化の発展に寄与してきたことは、否定することのできない歴史的な事実である。しかし、戦後、我が国では各種の政教問題に見受けられるやうに過剰なまでに公の場から宗教を排除しようとする傾向があり、その原因として宗教と社会の関係性、とくに宗教の公益性について一般の認知が低いといふことが指摘できる。その点で、宗教現象を客観的に考察する学問である宗教学が広く滲透することは宗教界にとって有益な点も多い。 本書では、まづ宗教の基本的知識を概説し、その上で宗教学の概念、学問的展開へと解説を進めていくため、初学者でも充分理解しやすく、一般における宗教学啓発に適してゐるといへる。また、第四・第五章では、宗教と社会との関係について、「バーチャル参拝」や「スピリチュアル」等といった最新の宗教現象も含めて、これまでの研究成果を基に考察されてゐる。 〈1575円、日本実業出版社刊。ブックス鎮守の杜取扱書籍〉
大学等卒業予定者の就職内定率が過去最低水準であったことが、厚生労働省、文部科学省の合同調査で明らかになるなど、学生の就職難は続いてゐる。また、東日本大震災の影響で内定取り消しも相次ぎ、今後の就職活動にも影響がでるのは必至だ。一方、斯界の奉職状況は安定してをり、今春、國學院大學・皇學館大学を卒業した神職資格取得者の奉職率は七六・一%(昨年七七・四%)となった。
【京都】京都市北区の賀茂別雷神社(田中安比呂宮司)では三月十三日、東日本大震災で東京電力福島第一原子力発電所などが罹災したことから、臨時祭として「放射能洩終息祈願祭」を斎行した。
文部科学省は三月三十日、来春から小学校で使用する教科書の検定結果を発表した。道徳心の養成や伝統文化の尊重などを「教育の目標」として盛り込んだ教育基本法改正に伴ひ、四十年ぶりに学習内容を増やして改定された新学習指導要領に基づく初の検定で、結果、道徳や伝統文化に関する記述が増えた。 その中で注目したいのは、神話や伝承、雅楽などが記載されたことだ。また、地域探訪の訪問先として「神社」を加へた教科書も多かった。 これらは戦後、「教育正常化」を叫び続けてきた斯界の長年に亙る活動が奏功したといへよう。しかし、現政権の支持基盤である日教組など一部組合のメンバーらを中心に、愛国心や伝統文化を教へることに拒絶反応を示す残滓が依然教育界に存在することも事実だ。我々は学校教育の現場で新教科書が活用され、どのやうな教育がおこなはれるかを注視するとともに、神話教育をはじめ、伝統教育の重要性を改めて啓発したい。
神宮参与同評議員会・伊勢神宮崇敬会代議員会が六月七日、三重県伊勢市の神宮会館大講堂で開催され、全国から約五百五十人が出席した。議事では神宮司庁の各部室長が神宮の現況を説明。また緊急動議もあり、第六十三回神宮式年遷宮に向け遷宮奉賛活動を強力に推し進めることを誓ふ宣言文が採択された。 >>> 記事詳細
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