参院選では自民党が勝利する格好となったが、ひふみ投信を運用するレオス・キャピタルワークス代表取締役の藤野英人さんは、アベノミクスの評価について、「総合的に見るとけっして良かったとは言えない」と言う。その理由とは…。そして、今後の日本株選びのポイントとは…。スゴ腕ファンドマネジャーが、ズバッと語ってくれた。 野田政権が続いていても日経平均は1万5000円に! 消費の活発化は景気循環で「アベノミクス」ではない アベノミクスが効いたのかといえば、一応は効いていたというのが僕の意見です。金融緩和での円安により輸出ハイテク企業の利益が押し上げられ、日経平均は2万円を一時超えました。でも、総合的にアベノミクスはよかったのかというとそうではない。最大の問題は、1本目の金融緩和の矢だけで、2本目の財政政策と3本目の成長戦略の矢が効果的に放たれなかったこと。財政政策はほんのちょっとだけで、一番重要な成長戦略