現役復帰を断念したソフトバンク・ホークスの斉藤和巳リハビリ担当コーチについて、チームの同僚で同い年(36歳)の江尻慎太郎投手がこれまでの交友を振り返り、改めて斉藤和巳という投手の凄さを自身のブログで語っている。 江尻はまず2006年パ・リーグのクライマックス・シリーズでのあのシーンが忘れられない。当時、江尻が所属していた日本ハムは、0-0で迎えた最終戦九回裏2死、稲葉の内野安打でサヨナラ勝ちし、パ・リーグを制した。その時、ホークスのマウンドにいたのが斉藤だった。 「サヨナラ勝ちの歓喜の輪の中に飛び込もうとグランドに駆け出した僕の目に何より焼き付いたのは ソフトバンクホークスのエース斉藤和巳がマウンドに泣き崩れる姿だった その姿を見て、正直、ぞっとした…『世の中に、たった一試合に、こんなに思いをぶつけられる投手が存在するんだ…』という事実に…ぞっとした そんな輩には、僕は到底勝ち目はない