JR東海は、東京・品川―名古屋を最速約40分で結ぶリニア中央新幹線の建設を、来年10月にも始める方針を固めた。7年ぶりとなる山梨県でのリニア体験乗車も、同時に始める。東海道新幹線が開業50周年を迎える節目の月に、未来のニッポンの大動脈となる「リニア」をアピールする。 【写真】リニア中央新幹線のルート 約半世紀に及ぶ運行で、東海道新幹線は高架や橋の老朽化が懸念されているほか、東海地震や南海トラフ地震の恐れがある。2027年に開業予定のリニアは新幹線のバイパスの役割も果たすことになる。国土交通省からリニアの工事実施計画の認可が得られれば、来年10月に着工する。複数の工区に分かれているため、各工区で並行して工事を始める方針。