大麻汚染の闇はどこまで広がるのか。法政大の男子学生8人による大麻吸引が明らかになるなど、大学生による大麻所持事件が相次ぐ中、今回発覚したのは、エリートと呼ばれる京都大学の学生だった。大阪府警に大麻取締法違反容疑で逮捕、送検された谷口将隆容疑者(20)は「アメリカ村のクラブで知人からもらった」と供述。若者らが集う“不夜城”で、違法な取引が横行している実態が改めて明らかになった。 谷口容疑者が大麻を受け取ったとされる大阪市中央区西心斎橋のアメリカ村。明け方近くまで営業しているクラブが密集しており、十数年前から大麻取引の常態化が指摘されていた。 南署が昨年検挙した薬物関係での逮捕者は約140人で、このうち2割近くが大麻所持での立件だった。「アメリカ村のクラブで外国人から買った」と供述する逮捕者が多く、捜査関係者は「特にここ数年、アメリカ村で大麻を入手する逮捕者の増加と若年齢化が進んでいる」と指摘