がんで声帯を失い、発声機能障害を負った岐阜県中津川市の元市議、小池公夫さん(71)が、中津川市議会で代読による発言を認められず、精神的苦痛を受けたとして、代読に反対した当時の市議27人と議長、市を相手取り1000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決公判が22日、岐阜地裁であった。内田計一裁判長は原告の主張を一部認め、精神的苦痛に対する慰謝料として市に10万円の支払いを命じた。 判決によると、小池さんは同市議1期目任期中の02年、咽頭(いんとう)がんで声帯切除の手術を受け、声を失った。03年に共産党公認で再選し、市議会で代読による発言を求め、議会側は04年に音声変換機能付きパソコンによる発言のみを認め、05年に事務職員がパソコン打ち込みを代行して再質問のみ代読を認める代替案を提示した。 判決は、04年9月~05年11月に市議会がパソコンに未習熟な小池さんに発言の補助手段としてパソコンを使用するよ