医療事故防止などに取り組む公益財団法人の日本医療機能評価機構は30日、医療事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット事例」の報告が、昨年1年間分で529医療機関から56万24件あったと発表した。 機構ではより多くの医療機関の参加を促そうと、昨年から報告形式を一部簡易化したため、医療機関数、報告件数とも前年比で倍増した。事故につながれば死亡や重篤状態に至ったと考えられる事例も2676件あった。 事例の内訳では、薬の種類や量を間違えた「薬剤」関連が18万6424件で最多。次いで、リハビリ中の転倒など「療養上の世話」が12万7918件、栄養補給チューブの接続ミスといった「ドレーン・チューブ」が9万797件など。