全国のNPOなど76団体が連携し、いじめなどの子どもの悩みを聞く民間相談電話「チャイルドライン」への電話が年々増加し、2012年度は80万件を超え、4回に1回しかつながらなかった。 聞き手のボランティアや回線の数が電話の増加に追いついていないためで、関係者は「子どもの悩みを受け止められるよう、聞き手の確保などを進めたい」としている。 チャイルドラインは、全国共通のフリーダイヤルに電話すると参加団体の相談電話につながる仕組みで、聞き手のボランティアが子どもたちの声に耳を傾ける。年間約2000万円の通話料は寄付などで賄っている。 NPO法人「チャイルドライン支援センター」(東京)によると、12年度の共通ダイヤルへの発信件数は82万1591件で、フリーダイヤルを本格的に導入した09年度に比べて10万件近く増加。一方、12年度に電話がつながったのは21万4643件(受信率26・1%)で、回線が塞が