パソコン(PC)遠隔操作事件で、威力業務妨害などの罪に問われている元IT会社員・片山祐輔被告(32)の弁護団は9日、「犯罪が起きた原因を探る必要がある」として、片山被告の精神鑑定を東京地裁に請求することを決めた。ただし、責任能力を問うものではないとしている。 この日、地裁、検察、弁護側が今後の公判日程を話し合う三者協議があり、終了後に会見した弁護団が明らかにした。鑑定の請求は、次回公判の20日までに行うという。また、20日にはPCを遠隔操作されて誤認逮捕された被害者ら2人が証人として出廷する。被告人質問の日程は7月中旬から3日間設けられた。 一方、検察側は片山被告が勤務先のPCで遠隔操作ウイルスを作成したとしているが、片山被告は接見した弁護士に対し、「自宅のPCで20日間程度で作った」と話しているという。