長崎県佐世保市で県立高校1年の女子生徒(15)が殺害された事件で、少年事件の専門家らが14日、家裁での手続きをめぐり、殺人の疑いで逮捕された同級生の少女(16)の家庭環境などを「徹底的に調査し、安易に検察官送致(逆送)を選ぶべきでない」とする要望書を最高裁に提出した。 要望したのは、神戸連続児童殺傷事件を担当した元家裁判事の井垣康弘弁護士(74)や家裁を描いた漫画「家栽(かさい)の人」原作者の毛利甚八さん(56)ら「少年問題ネットワーク」のメンバー。 同級生の少女は精神鑑定のため、3カ月間の鑑定留置中。要望書は、今回のような重大な少年事件では、家庭環境や事件までの心の変化などを家裁の調査官が十分調べ、分析すること▽その上で安易に逆送せず、少年院に送致して時間をかけて自分の過去や事件を見つめさせ、立ち直りを促すこと――などを求めた。 少女は鑑定後に家裁に送致され、調査官が調べる。その後の少年