自閉症は表に出てくる症状がさまざまなので、短時間で自閉症かどうかを判定するのは難しいようだ。 米国ユタ大学の研究グループが、米国小児科学会の機関誌で、小児科の医学誌として世界的に影響力をもつペディアトリックス誌オンライン版で2015年1月12日に報告した。 典型的ではない自閉症も多い 自閉症は、対人関係やコミュニケーションが困難であったり、興味の範囲が非常に限られていたり、同じ行動を繰り返したりといった症状を持つ障害だ。 脳の機能の特性によって起こる発達障害と考えられている。 自閉症はゆっくりと時間をかけて明らかになることが多い。典型的な症状を示す子どもと典型的ではない症状の子どものギャップが大きいことにも原因がある。なお、自閉症は、専門的には「自閉症スペクトラム障害(ASD)」と言う。虹のスペクトルのようにさまざまな症状を表すためだ。 10分のビデオから判定できるか この研究では、