三重県教育委員会は6日、県立特別支援学校「玉城わかば学園」(同県玉城町)の男子児童に体罰を行い、保護者にうその説明をしてもみ消そうとしたとして、当時担任だった男性教諭(43)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。 県教委によると5月13日、着替え指導の授業で、床に落とした衣類の入ったかごを男子児童に無理に拾わせようと、背後から肩を押して転倒させた。児童は前歯を打って口内から出血した。 教諭は同日、保護者に電話し「かごが当たりけがをした」と説明。「転んだ」と話す児童の説明と食い違っていたため保護者が学校に問い合わせて分かった。 教諭は「体罰がばれるのが怖かった。申し訳ない」と話しており、病気療養を理由に休職している。県教委教職員課の小見山幸弘課長は「極めて遺憾。重く受け止めている」と話している。