厚生労働省は5月29日、単位時間当たりのサービス提供量を2040年までに5%以上改善することを目指す「医療・福祉改革プラン」をまとめた。介護分野ではロボットの活用などにより省力化する。今後は現役世代が減ることを想定し、より少ない人員で増大する医療・福祉ニーズに対応できるよう生産性の向上を図る。 同日、省内幹部で構成する「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」(本部長=根本匠大臣)を開き、「健康寿命延伸プラン」「就職氷河期世代活躍プラン」とともに決定した。 5%という数字は、医師の業務のうちICT(情報通信技術)で代替できる医療記録、医療事務などの業務時間が、医師の平均労働時間の4・8%に当たることから導いた。 5%の業務効率化は福祉にも適用し、浮いた分をサービス提供に充てる。効率化の方法は「ロボットやAI(人工知能)の活用」「介護助手としてのシニア人材の活用」を想定。 それに加え、