東京オリンピック・パラリンピックの開催まで半年を切った。そんな中で、五輪開催への根幹をなす組織委員会の会長が失言で交代するという、なんともみっともない事態になって、新会長には「五輪の申し子」と呼ばれる夏冬オリンピック7大会出場の橋本聖子氏が就いた。 組織委員会の森喜朗前会長が辞任に至ったのは「女性差別発言」だった。おそらく、なぜ自身の発言が「差別」に当たるのか、わかっていないかもしれない。 ひるがえって自分にあてはめてみると、これまでに気づかずに差別をしたことがある可能性は否定できない。多くの人がそう思うのではないか。差別というのは、自分が「差別していない」と思っても、相手が「差別された」と思えば差別になる。はっきりとした線引きがないことも多い。世代によっても差別の基準や対象、伝わり方、感じ方も違う。言葉も使い方も、時代によって良かったり、だめになったりする。 「昔は大丈夫だった」ではすま
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