日経サイエンス(2011年01月号)に「自閉症“治療”の危うさ」という題で記事が寄せられていました(93ページ〜)。 自閉症に有効な治療法がないために様々な代替療法が利用されているコトについて書かれた記事で、アメリカの状況を伝えるものですが、参考になるかと思うのでご紹介。 <代替医療を選択する親たち> レイドラー(Jim Laidler)は長男ベンジャミン(Benjamin Laidler)が自閉症と診断されて以来、妻とともに治療法を探してきた。 (中略) 「誰も『これが原因でこうして治療します』とは言ってくれなかった」 だが、オレゴン州のポートランドに住むレイドラーがインターネットで検索してみると、ベンジャミンの言動や対人相互作用(他者の仕草や雰囲気から感情や考えを読み取る能力)に関する障害を改善できるとか治すことさえできるとうたった“生物医学的な”治療法が山ほど見つかった。そこでレイド