千種創一 @chigusasoichi 攻殻機動隊で或るキャラが死ぬときに「手のひらを太陽に」が流れたり、エヴァの破滅的なシーンで「翼をください」が流れたりするのが刺さると言ったら、悲しいシーンで明るい曲を流すのは2000年代から2010年代前半くらいまでに流行った技法です、と言われた。感性を更新していきたい 2020-12-03 13:23:40
![「悲しいシーンで明るい曲を流す」という一部の人にぶっ刺さる手法はいつから流行っていた?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a8cd8d951973d8aec1d0f935aa920919c6d99fa7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs.togetter.com%2Fogp2%2F098fa0901f28ba36410255e80933bac4-1200x630.png)
by Patrick Daxenbichler ©123RF.com 映画やアニメなどの映像作品からゲームに至るまで今では当然のように音楽が付いています。しかしよく考えてみれば、映像の中の世界で実際には音楽が流れていないにも関わらず音楽が付いていたりと少し不思議なことが起きています。 登場人物が歌ったり楽器を弾いたりする場面や、物語の中で音楽が流れている場面ではそれに合わせて音楽を付けるのはごく自然です。このように映像の中の登場人物に聞こえている音楽は物語世界の音楽(Diegetic music)やソースミュージック(Source music)と呼ばれます。 反対に物語の中では鳴っていないはずなのに作品を観る私たちだけが聞くBGMもよく作品に加えられます。こちらは非物語世界の音楽(Non-diegetic music)やアンダースコア(Underscore)と呼ばれます。アンダースコアは下
映画やアニメからゲームにいたるまで、BGMは作品が記憶に残るよう強く印象付ける手段として、またストーリーや心情の描写に関わる演出の手段として今では欠かせないものになっています。一方でそれとは真逆の、何か特定の雰囲気や心情を意図的に表現しないようにした影の薄いBGMもまた必要とされます。 最近のリアリティーを重視した作品でよく見かける環境音を引き立たせるための、このアンビエント音楽にも似た性質のBGMについて、アニメ映画『言の葉の庭』やゲーム『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』を例に詳しく見ていきたいと思います。 また、こうした最近のBGMの流行スタイルを映画音楽の歴史を簡単に振り返りながら捉え直すことで、「環境BGMの使い所」や「映像と音楽のバランス」についても考えてみます。 目次 初期の映画音楽の歴史とBGMの役割 サイレント映画時代 トーキー映画時代 ハリウッド黄金期の映画音楽 リア
ゲーム音楽はループする。 それが常識であり、ゲーム音楽を特徴づけるものの1つであった。 それ以外の音楽は必ず「ループ」ではなく「終わり」がある。ゲーム音楽には終わりがない。なぜならゲームをプレイする時間はプレイヤーの自由に委ねられているから。プレイ中に勝手に音楽が終わってしまうと没入が途切れてしまい、良くないこととされてきた。 しかし、「ループする」ということは演出としていくつかの問題をはらんでいる。 この記事は連載「ゲームと音楽の関係性」第5回。 テーマごとに完結しているので、どの記事からでもお読みいただけます。 まずは 「ループに対する飽き」 英語圏では「Repetition Fatigue」とも呼ばれ、嫌われている側面がある。このため、ゲーム作曲家は色々な方法でこの飽きに対処しようとしている。「何度聴いても飽きない曲にする」というのも良い解決法ではあるが、、 例えば「ゼルダの伝説 ブ
TVでの連続放送のために先に作った音楽をあとから映像に合わせる制作方式ですが、監督と作曲家が作品のストーリーから必要な音楽を綿密に計算していて、特にBGMがジャストで当てはまった1話のクライマックスシーンは印象に残った方も多いのではないでしょうか。 キャンプや自然の風景に合うように世界各地の民族音楽の要素も取り入れて作曲されたアコースティックな音楽はそれだけでも魅力的です。 一方で音楽と映像が合わさることで映像を観る人に対して意識的にも無意識にも心理的な影響を与え、作中での映像や音楽の印象も変わってきます。こうした映像音楽の性質を活用した、作品に深みを与える演出の手段としてのBGMについて考えていきます。 ゆるキャン△ 第1話「ふじさんとカレーめん」 - ニコニコ動画 時間の表記はこちらの動画を基準にしていきます。『ゆるキャン△』公式ニコニコチャンネルから第1話のみ会員登録なしで見ることが
ナタリー 音楽 特集・インタビュー 映画「SING/シング」特集 蔦谷好位置(吹き替え版音楽プロデューサー)×三間雅文(吹き替え版演出)対談 2017年3月17日 音楽ナタリー Power Push - 映画「SING/シング」特集 蔦谷好位置×三間雅文 夢のキャストが歌いつなぐ“動物音楽ドラマ” 工夫と愛に満ちた吹き替え版舞台裏 「ミニオンズ」「ペット」などで知られる「イルミネーション・エンターテインメント」の新作アニメ映画「SING/シング」が公開された。 今作は動物だけが暮らす世界で劇場支配人をしているコアラのバスターが、劇場再建のため世界最高の歌を求めてオーディションを開催する物語。劇中ではフランク・シナトラ、ビヨンセ、レディー・ガガ、きゃりーぱみゅぱみゅなど古今東西のアーティストたちの楽曲が随所で使用され、ストーリーを彩っている。 日本語吹き替え版では、演出を音響監督の三間雅文、
ライトモティーフというやつだな。 昔から有るが、「手法」として確立されたのはワーグナーあたりから。今から200年くらい前。 今だと映像と音楽がはっきりしていてよくわかるんだが、昔からこういうのはある。 クラシック音楽だと主題となるメロディが形を変えて、最高に盛り上がるところで意外な形で登場することがある。 わかりやすいところでは、ベートーヴェンの第五、いわゆる「運命」だな。 最初のあの特徴的な「ででででーん!」が主題。最初はこの重々しい「ででででーん!」が繰り返され、聞く者に悲壮な感情をもたらす。聞いていると鬱々としてくる。しかし、展開していくと、あるときに雰囲気が一変する。それがフレンチホルンの「ぱぱぱぱーん、ぱーんぱーん」だ。聞いてみるとすぐわかる。最初の方で、いきなり雰囲気が明るくなるところだ。このホルンが鳴った後は一転して穏やかに、川が流れるような旋律が続いていく。 この「でででで
クラムボン・ミトが解説する、『心が叫びたがってるんだ。』の音と風景「何気ない毎日をエンターテイメントに」 9月19日(土)から全国公開される話題の劇場アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』。作中で登場人物たちが演じるミュージカルの音楽や、印象的な劇伴を手がけたのは、技巧派ポスト・ロックバンドとして知られるクラムボンのベーシストとして活躍するミト。音楽愛はもちろんのこと、マンガやアニメにも造詣の深い彼に、今作の魅力と、自身の仕事について語ってもらった。 「オリジナルを作るよりも再構築をするほうが長けているかも」 ――まず本作への参加のきっかけからうかがわせてください。 ミト:二年前、ぼんぼり祭り(※アニメ『花咲くいろは』の舞台のモデルとなった石川県金沢市で開催されるイベント。クラムボンは同作の後期EDテーマを担当)で金沢へ行く飛行機の中で、『ここさけ』の脚本の岡田麿里ちゃんと一緒になったんで
テレビアニメ「にゃんこい!」の第一話を見ました! 劇中でのコメディー要素は楽しいし、主人公のキャラクターは好感を持てるし、声優さんのキャストも良くて、そしてネコや女の娘が可愛い! というわけで、とても好きな作品でした。 中でも、個人的におもしろかったのが劇中のBGMの豊富さでした。今回のエントリでは、その辺についてちょっと感想文を書いてみたいと思います。 ■「にゃんこい!」におけるBGMの豊かさ「にゃんこい!」を見ていて、特に興味を惹かれたのが劇中のBGMの豊富さです。 アニメの中では、スティールパン、大正琴、アコーディオン、ピアノ、フルート、エレキギター、クラシックギター、口笛などなど。さまざまな楽器を使った「音」がBGMに使用され、カラフルなメロディーを奏でています。 それらの音の大部分は、恐らくはシンセサイザーの打ち込みによるものだと思うのですが*1、様々な楽器の音を使用できるシンセ
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