誰も成し得なかったことをするという意味の故事成語「破天荒」を、40代以下の人の7割超が「豪快で大胆な様子」だと誤解していることが4日、文化庁が発表した2008年度の国語世論調査で分かった。「手をこまねく」などの言葉でも使い方を間違えている人が多かった。 調査は1995年度から毎年度、面接方式で行っている。今回は3月に実施し、全国の16歳以上の1954人から回答を得た。 破天荒の意味を正しく選んだ人は16.9%だった。一方、「豪快で大胆」との回答が64.2%に達し、年代別では16〜19歳が75.0%、20代から40代が73.4〜77.2%だった。 何もせずに傍観することを表す「手をこまねく」の意味として、「準備して待ち構える」を挙げた割合は45.6%。16〜19歳では61.1%で、若者の誤答が目立った。「時を分かたず」では、本来の意味「いつも」を選択したのは14.1%のみで、「すぐに」