親の不仲や離婚でつらい思いをした人の話は、これまでにもたくさん聞いてきました。大人たちのせいで申し訳ない、といつも思うのですが、今回はことさらにやりきれない話でした。 連絡をくれた千尋さん(仮名)は高校生。両親はここ10年ほど別居していますが、離婚はまだです。2人とも子どもたちの親権を求め、いまも弁護士を挟んで調停を続けているのです。大好きな妹とは、もう3年近く会えていません。千尋さんは数年前に双極性障害の診断を受け、いまも希死念慮を抱きつつ日々を過ごしているといいます。 11月の休日、買い物客でにぎわうショッピングモールを抜け、約束のカフェへ。千尋さんはボーイッシュな装いの、優しい笑顔の高校生でした。毎度のこと、人の内側にある苦しみは外から見てもわからないことをかみしめつつ、彼女の話を聞かせてもらったのでした。 ■けんかのたび「父に似ている」と言ってくる母親 千尋さんの記憶にある限り、両
![長引く「親の離婚争い」に死を考えた少女の絶望(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/19cf5bda0a67a32388ed7d4610dd18dec7e2cb27/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Famd-pctr.c.yimg.jp%2Fr%2Fiwiz-amd%2F20210321-00415729-toyo-000-1-view.jpg)