最近、中国の若者の流行語の一つに「今日もマフラー編んだ?」という言葉がある。意味は、「今日も『微博(ウェイボ)』したか」という意味だ。「マフラー(围脖・ウェイボ)」の発音と中国版ツイッターの「微博」(ミニブログ)の発音が似ているためだ。 ウェイボが中国を変えつつある。高速鉄道列車事故を初めて世間に伝えたのも、その後の国民の怒りを結集させ、メディアや知識人ら市民社会の変革の要求を伝えたのも、微博だ。 微博は中国版ツイッターだ。ツイッターのように140字以内の短いメッセージをつぶやく。中国では、当局が封鎖しているためツイッターは使えない。 微博は09年8月、インターネットポータル「新浪網」が初めてサービスを開始した。08年の米国の大統領選挙を機に、ツイッターが世界の注目を浴びた時だった。当時、中国のインターネットユーザーはすでに3億4000万人に達し、需要は十分だった。 新浪網の微博が成功する