クレジットカードの安全性を高めるために使われているICチップが、アメフトの世界にも大きな変革をもたらしている。NFL(米プロフットボールリーグ)は、1年ほど前から選手の肩パッドに25セント硬貨ほどの大きさのRFIDタグを左右各1個埋め込んでいる。 これにより、試合中の選手の位置を正確に把握し、タグに内蔵された加速度センサーで選手のスピードをトラッキングすることが可能になった。この技術を提供しているのは、シカゴに本拠を置く位置情報ソリューション企業のゼブラ・テクノロジー(Zebra Technology)だ。 NFLの全スタジアムに設置された20基のレシーバーが、RFIDタグから毎秒25回発信される無線信号を受信し、カリフォルニア州サンノゼにあるZebra Technologyの専用サーバへ120ミリ秒で伝送している。 現状、取得したデータは主に放送局が使用し、選手の正確な位置やスピードをリ