こんにちは。やまもとです。 信頼の心理学研究で、山岸俊男は人に対する信頼を弁別していき「信頼の構造」を明らかにしました。この研究は、マーケティング観点でも、人的なサービス提供やBtoBにおける営業などの場面で重要になると思います。一方、マーケティング観点では製品に対する信頼も重要です。しかし、製品への信頼は人への信頼と同じ構造になるとは限りません。そこで、製品への信頼の構造を考えてみたいと思います。ただし、この記事は個人的な考えなので、参考までにとどめた方がいいかもしれません。 言葉と範囲の定義 初めに、言葉に混乱すると思いますので言葉の定義をしておきます。この記事では、山岸に従って、信頼性を「信頼される側の特性」、信頼を「信頼する側の特性」とします。また、山岸が扱っていたのは人の信頼性(trustworthiness)ですが、ここではモノの信頼性(reliability)について考えます