須田氏らが出した結論から言おう。 【結論1】PCで見るのとスマホで見るのとでは、消費者の広告や口コミに対する印象や評価が変わる。 【結論2】スマホには具体的な広告、PCには抽象的な広告のほうがより強く消費者に訴求できる。 以上の結論が導き出された背景には、ある“理論”の存在があった。須田氏がこの論文を書いた動機の1つでもある「解釈レベル理論」だ。 対象との“距離”の違いで印象や評価が変わる 「スマホかPCかというデバイスの違いが、消費者の反応や購買行動に影響しているのではないかと考え始めたのは2年前です。デバイスの違いに注目した研究論文を大量に読み込んで、『解釈レベル理論を使えば、スマホとPCで消費者の反応や購買行動を分析できるのではないか』とひらめきました」 そう須田氏が語るように、解釈レベル理論が前述の2つの結論を導き出す鍵となった。この点については法政大学経営学部兼大学院経営学研究科
消費者の記憶を説明するための最も主要な理論の1つとして知られているのが、ネットワーク理論である。この理論に依拠した多数の先行研究は、焦点広告に関する消費者の記憶に対して競合広告は負の効果を有するということを見いだしてきたのに対して、近年に発表された先行研究は、焦点広告に関する消費者の記憶に対して競合広告は正の効果を有するということを見いだした。そこで本研究は、ネットワーク理論によって負の効果のみならず正の効果をも説明できるように、理論の拡張を試みる。より具体的にいえば、まず、記憶課題の容易性に着目することによって、ネットワーク理論に改良を施す。そのうえで、負の効果あるいは正の効果が発生する条件をそれぞれ識別した仮説を導出し、その仮説を経験的にテストする。
企業は, 自社の商品をより多くの生活者に使ってもらうために, どのようなTV-CMの表現が効果的であるか常々検討を重ねている。この際に, 企業のパートナーとなってTV-CMの表現を考案するのが, 広告代理店のクリエイティブディレクターである。企業の商品を生活者に伝えるために, TV-CMをはじめ, 新聞広告, ポスター, インターネット広告, ラジオCMなど、広告全般を担当する。これらの広告が連動...して相乗効果を発揮するように, メディアの特性に応じてそれぞれの広告表現の役割を決定する。このようなクリエイティブディレクターのもとで, TV-CMの企画を立案するのが, CMプランナーである。この段階で, TV-CMの制作プロデューサーと, CMディレクターが参加する。前者は, 制作全般の責任者であり, 後者はTV-CMの表現に関する責任者である。CMディレクターは, 制作過程の全スタッフ
レポートを書く前に知っておくべきこと。 大学では、あなたが何を知っているかよりも、知らないことにどのように対峙したかが評価される。 これは、大学が知識を生み出す場である場所である以上、不回避なことである。 そして時間のスパンを少し長めにとれば、この基準は、知識を持っている者を評価することにもなる。 知らないことに真摯に対峙する者は、自分の今の知識にしがみつく者よりも、最終的にはよく知る者になるからだ。 しかしこれだけではあまりに抽象的だから、ノウハウのレベルに落としこむことを考えよう。 以下に、組織的に問いかけることで、大学の課題のレポートを作成する方法について説明する。 この方法はまた、文献を再利用可能な形で深く読むためのノウハウでもある。 マトリクスで問う 以前、文章を書くのがとことん苦手な人のための・・・という記事で「なか1・2→まとめ→むすび→はじめ」で考えるという、小学生のための
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