【大津・第三者委】 大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した問題で、いじめの実態解明を目指す市の第三者調査委員会が9日開かれ、精神科医の斎藤環氏が、いじめが自殺に与える影響について委員にレクチャーをした。 第三者委は10月28日の会合で、委員の専門外の分野について知識を深めるため、有識者から意見を求めることを決定。今回は思春期の子どもの精神病理学を専門とする斎藤氏から「青少年の自殺といじめ、虐待との関係」をテーマに、いじめによる孤立感や絶望感が自殺につながりやすい、などと説明を受けた。 終了後に取材に応じた委員の尾木直樹・法政大教授によると、委員からは家庭環境と自殺の関連性についても質問があり、斎藤氏は、思春期の子どもは家庭よりも友人関係に心のよりどころを求める傾向があり、家庭問題は自殺の背景要因にはなりうるが、直接の引き金になることは考えにくいと説明したという。 一方、男