蔵書ゼロからスタートする図書館「まちライブラリーinなんば」の完成予想図。市民グループの「棚」や、同大OBのベストセラー作家、東野圭吾さんの「棚」などを設置し、蔵書数を増やしていく予定だ(大阪府立大学提供) 大阪府立大学(大阪府堺市)が来春、大阪・難波に新設するサテライトキャンパスに、開館当初は蔵書ゼロの図書館がオープンする。図書館を使って講演会やワークショップなどの活動をした市民グループに本を寄贈してもらい、次第に蔵書を充実させるという公設では例のない図書館。本を通して地域コミュニティーを相互に交流させ、図書館をその拠点にする。国際化が進む一方で地域との連携を模索する大学の試みとして注目される。 サテライトキャンパスは、南海電鉄が本社を移転するため大阪市浪速区に建設中の「南海なんば第1ビル」の2、3階部分に誘致され、3階に約230平方メートルの「まちライブラリーinなんば」(仮称)が開館