新滑走路(奥)建設のため、上部が切り取られる浮島換気所(手前)=川崎市川崎区、本社ヘリから、林敏行撮影 白いピラミッド形で目を引く東京湾アクアラインの「浮島換気所」(川崎市)のてっぺん部分が、切り取られることになった。約1キロ先で建設が進む羽田空港の第4滑走路の高さ制限にかかったからだ。このデザイン、20年前に選考委員会で選ばれたが、設計者の記録がない。 浮島換気所は97年、アクアラインのトンネル内の換気のため、開通と同時に川崎側出入り口付近に造られた。建物の高さは43メートル。ピラミッド形は、換気施設を覆う幅84メートル、奥行き60メートルの白い軽量鉄骨の外装だ。施設を維持管理するNEXCO東日本も、子ども向けのホームページで「ピラミッドパワーをもらおう!」と紹介している。 換気塔の改修話が持ち上がったのは04年。新設する4本目の滑走路に航空機が安全に離着陸できるよう周辺の建物