パニックに過食症を伴う患者さんがいた。彼女が最も困っていたのはパニックだったので、一般的な診断はパニック障害なのかもしれない。 僕は内因性、特に統合失調症を重視しており、脳内はこれが中心に廻っているので、このような神経症圏内の疾患はあまり重視していない。結果的に良くならない人などいないからだ。 彼女は当初、ソラナックスくらいでスタートしたが、スッキリしなかったので、ある期間、SSRIを投与していたことがある。 一般にパニックはSSRIを投与するように言われているが、実際にはアンプリットやアナフラニールなどの旧来の抗うつ剤も有効である。彼女の場合、アンプリットやアナフラニールはどうしても重く、かといって、パキシルやジェイゾロフトも違う意味で重かったので、仕方なくデプロメールを処方していた。 実はこれは良くあることなのであるが、彼女はパキシルは副作用で服用できないが、まだアンプリットは少量なら