菅直人首相は1日夜、テレビ朝日の報道番組に出演し、民主党がマニフェスト(政権公約)に盛り込んだ「参院定数40程度、衆院比例代表定数80削減」について早ければ今秋の臨時国会での実現に意欲を示した。仙谷由人官房長官は2日の記者会見で「議員立法になるだろう」との見通しを表明。議員定数削減が参院選後の政治課題として急浮上した。消費税増税方針への世論の理解を得る狙いがあるが、少数政党にとっては存亡にかかわる問題だけに、意見集約は難しそうだ。【中田卓二】 首相は番組で「各党が前向きの意見を出している。多数の人がそれでいこうとなれば実現する。厳しいことを(国民に)お願いするときには、議員定数削減を含めしっかり実現したい」と明言。国会議員が身を削る姿勢を示すことで消費税増税への批判を緩和する意図を隠そうとしなかった。 参院選の公約では主要9党のうち共産、国民新、社民を除く6党が議員定数の削減を掲げている。