直径約500キロのベスタは、既知の小惑星としては2番目に大きい。現在、ミッションマネージャーが遠隔操作で接近を試みており、米東部標準時16日午前1時頃(日本時間午後2時頃)に軌道へ投入される予定だ。 ドーンは25億キロ以上の長旅の末、火星と木星の軌道の間にあるメインベルト(主小惑星帯)にようやくたどり着いた。「探査機が史上初めてメインベルト小惑星の周回軌道に入る。とにかくエキサイティングだ」とミッション主任研究員のクリス・ラッセル氏は語る。 メインベルトの小惑星は、約46億年前の惑星の形成期、木星の強い重力によって惑星になりきれなかった微惑星の名残で「宇宙の化石」と考えられている。 ドーンはまずベスタの上空約2700キロで周回、最初のクローズアップ画像を地球のチームに送り届ける。調査期間は1年間の予定で、約180キロまで接近する予定だ。装備したカメラと分光器で、地形図の作成、鉱物の組成や分