4歳が時制を覚えた、というのか理解するようになった。ついこの前まで 「ひとつ、ふたつ…あとはいっぱい」 という原始人の数概念だった子が 「あしたはなにするの?じゃあそのつぎのひは?」 そんな風に、今日の自分の先に明日の自分がちゃんと存在していて、その次の日の自分、そのまた次の日の自分をどんどん積み重ねていくと。 「らいねん」 というずっと先の未来があることを理解するようになった。4歳はこれまでの成育歴や病歴に起因して言語にも運動にもとにかく年相応ではない、それなりの遅れがある子なので、これは私にとってなかなかに感慨深いこと。素直にとても嬉しい。 そして大人にとっての『来年』は来るべき予定であって、やれ満期になるアレをどうしようとか、夫の人事異動やとか転任はどうなるのかなとか、お兄ちゃんの春休み講習の引き落としがあるわとか、そういう分かりやすく世知辛い事ばかりが頭に思い浮かぶのだけれど、この