安倍政権では、金融緩和に積極的な黒田東彦氏を次期日銀総裁に、また岩田規久男氏を副総裁に充てる人事を各党と調整中です。 もし白川氏に代わるこれらリフレ派の日銀トップは恐らく長期国債のさらなる購入などの積極策を打ち出してくるでしょう。 これに対し、経済学者の池尾和人氏は、最近のブログの中でも「デフレの罠の中では、貨幣供給量が増えても物価が上がるという関係は成り立たない。経済にマネタリーベースを注入しても効果はない。」と主張しているようです。*1 では、日銀よりもずっと積極的に資産を購入してきたFRBは一体何のために大量の資産を購入してきたのでしょうか。 これについては、昨年3月29日にジョージ・ワシントン大学でベン・バーナンキFRB議長自身により、学生たちに対して行った講演の中で、その理由が語られています。*2 *3 我々は危機の前に既に8,000億ドルの国債を保有していました。 ところがLS