<南シナ海の領有権争いで中国と派手な「ドンパチ」を繰り広げ、なお領海侵犯に手を焼いてきたインドネシアが、アメリカ、オーストラリアの軍と対中連合を結成> 東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国有数の軍事大国で海洋国家でもあるインドネシアが合同演習などを通じて米軍やオーストラリア軍との関係強化を急激に進めている。背景には中国による海洋進出が著しい南シナ海での権益確保と対中強硬姿勢のアピールがあるとみられている。 11月1日、インドネシア北部スラウェシ島の北端に位置する北スラウェシ州の州都マナド周辺空域でインドネシア空軍と米海兵隊による合同訓練「コープ・ウエスト」が始まった。同月10日まで予定される同訓練にはインドネシア空軍からはF16戦闘機6機やスホイ27戦闘機など約30機、米海兵隊からはFA18戦闘攻撃機6機が参加し、同空域での共同対処、運用訓練を実戦に即した形で実施している。インドネシア軍