21世紀に登場した、進化論や認知科学を用いた宗教理論。本書は、この科学的宗教理論が宗教研究にどのような新展開をもたらし、宗教についてどこまで明らかにすることができたかを、その方法論、成立経緯、批判および思想的役割の分析を通して解明を試みている。本書により、宗教の科学的研究の基礎を知ることができる。 ◎けいそうビブリオフィルで一部内容を公開中です 「序論 問いと視点、研究方法と先行研究」 序論 問いと視点、研究方法と先行研究 1 本書の問いと目的 2 理論研究の三つの方向性 3 科学的宗教理論を取り巻く背景 4 現状の問題点とその解決方法 第1章 エリアーデ批判以後の日米宗教学の道程と課題 1 エリアーデ批判の論点 2 エリアーデ批判以後の北米宗教学における論点 3 日本における方法論上の議論の受容とその傾向性 小結 第2章 進化生物学における宗教理論の発展 1 進化的視点とは何か 2 社会