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ブックマーク / www.chuko.co.jp (9)

  • 『エルサレムの歴史と文化』/浅野和生インタビュー

    ユダヤ教やキリスト教、イスラム教にまつわる史跡が数多く残り、今も世界中から巡礼が訪れる「聖都」エルサレム。多様な文化が混じり合う街の魅力を、まるで美術館を巡るように丹念に解説した『エルサレムの歴史文化 3つの宗教の聖地をめぐる』が好評を博しています。作者の浅野和生さんに、執筆の背景を伺いました。 ――これまでのご研究、専門分野について教えてください。 浅野: 学生のとき以来、ビザンティンの美術史を専攻しています。これまでの人生の中で、イスタンブールのアギア・ソフィア大聖堂の歴史を掘り下げたり、トルコにあるビザンティン時代の遺跡を発掘したり、教会の壁画や工芸品を取り上げてそれが制作されたいきさつと制作年代を突き止めようとしたり、という研究をしてきました。 ――そうした中で、今回エルサレムを主題に選んだ理由はなんだったのでしょうか。 浅野: 今回エルサレムを主題にしたのは、エルサレムもかつて

    『エルサレムの歴史と文化』/浅野和生インタビュー
  • 選挙に疑問を感じたら/菅原琢

    西平重喜『比例代表制 国際比較にもとづく提案』 加藤秀治郎『日の選挙 何を変えれば政治が変わるのか』 待鳥聡史『代議制民主主義 「民意」と「政治家」を問い直す』 記録を取っていたわけではないが、『比例代表制』(中公新書615、1981年)に筆者が出会ったのは15の夏ということは確かである。各国の選挙の仕組みについて学ぼうと思い立ち、市立図書館で借りた数冊の中に含まれていたのである。 書の印象は、同時に借りた学術書の類とは異なり各種選挙制度がわかりやすくコンパクトに整理された、まさしく自分がもとめていただ、というものだったと思う。当時は意識していなかったが、同書を含むいくつかの選挙制度解説書は、筆者の新書との出会いでもあった。 タイトルとは異なり、同書は中選挙区制(日)、小選挙区制(イギリス)と比例代表制とは"反対側"の選挙制度の解説が序盤を占める。これは、読者が慣れ親しんだ選挙から

    選挙に疑問を感じたら/菅原琢
  • ビザンツ帝国 -中谷功治 著|新書|中央公論新社

    千年の興亡と皇帝たち 中谷功治 著 アジアとヨーロッパをつなぐ首都コンスタンティノープルを中心に、千年以上にわたる歴史を刻んだビザンツ帝国。ローマ帝国の継承国家として地中海に覇を唱えた4世紀頃から、イスラム勢力や十字軍に翻弄される時期を経て、近代の到来目前の1453年に力尽きた。賢帝や愚帝がめまぐるしく登場し、過酷な政争や熾烈な外交および戦争を展開する一方、多様な文化が花開いた。波瀾万丈の軌跡をたどり、この帝国の内実を描き出す。 書誌データ 初版刊行日2020/6/23 判型新書判 ページ数320ページ 定価1034円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102595-1 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    ビザンツ帝国 -中谷功治 著|新書|中央公論新社
    Basilio_II
    Basilio_II 2020/06/03
    「初版刊行日 2020/6/23」
  • 中公新書と歴史の魅力/猫の泉

    佐藤卓己『言論統制 情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』 藤原辰史『トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』 堀米庸三『正統と異端 ヨーロッパ精神の底流』(現在は中公文庫) 私にとって新書の魅力はふたつあります。ひとつは、手ごろな値段・分量で多様なジャンルに触れられること。時事性の高いジャーナリスティックな内容や最新の研究から、学術書にはしにくい柔らかいテーマまで幅広く揃っているので、単行だと普段読まないタイプのにも手を出しやすいです。それは広く浅くいろいろ読む自分にとって非常に大きなポイントです。それだけに積読新書の山もできるのですが......。 もうひとつは、「あとがき」の面白さです。学術書は論文や研究会などを元に編纂されるのが普通ですが、新書(と選書)は一般読者向けに独自に企画されたものが多いので、出版までの経緯や執筆の過程に触れる楽しみがあとがきに秘められています

    中公新書と歴史の魅力/猫の泉
  • 公家源氏―王権を支えた名族 -倉本一宏 著|新書|中央公論新社

    一宏 著 源氏と聞いてイメージするのは頼朝や義経に代表される武士だろう。だが古代から近世にかけ、源朝臣の姓を賜わった天皇の子孫たちが貴族として活躍する。光源氏のモデルとされる源融、安和の変で失脚した源高明、即位前に源定省と名乗った宇多天皇など、家系は二十一流に及ぶ。久我家、岩倉家、千種家、大原家など中世や幕末維新期に活躍した末裔も数多い。藤原氏とともに王権を支え続けた名族の全貌。 書誌データ 初版刊行日2019/12/18 判型新書判 ページ数288ページ 定価968円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102573-9 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

    公家源氏―王権を支えた名族 -倉本一宏 著|新書|中央公論新社
  • 第19回「読売・吉野作造賞」授賞取り消しのお知らせ|ニュース・トピックス|中央公論新社

    中央公論新社と読売新聞社は17日、「読売・吉野作造賞」の選考委員会を開き、深井智朗氏の著書『プロテスタンティズム 宗教改革から現代政治まで』(中公新書)に対する第19回読売・吉野作造賞(2018年)の授賞取り消しを決めました。 深井氏の別の著書と論考(『ヴァイマールの聖なる政治的精神』、「エルンスト・トレルチの家計簿」)について、深井氏が院長を務めていた東洋英和女学院大学の調査委員会が今月10日、捏造と盗用があったと認定したうえ、「学術的・社会的影響度は極めて大きく、行為の悪質度は極めて悪質」と結論づけたことを受けた措置です。 『プロテスタンティズム』に関しては、不正行為の疑いが表面化した昨年10月以降、研究者2人に内容の精査を依頼、不正行為を告発した関係者から意見を聞き、さらに深井氏人からもヒアリングを行いましたが、捏造、盗用などは認められませんでした。 しかし、調査委員会の調査結果を

    Basilio_II
    Basilio_II 2019/05/18
    "第19回「読売・吉野作造賞」授賞取り消しのお知らせ"
  • 『剣と清貧のヨーロッパ』/佐藤彰一インタビュー

    筆者(右端)とM・ザンクフランス碑文・美文アカデミー終身事務局長(左端)、P・トゥベール教授(フランス学士院にて) 十字軍に端を発する騎士修道会、アッシジの聖フランチェスコらによって創始された托鉢修道会。この全く性格が異なる2つの修道会について詳細を明かす『剣と清貧のヨーロッパ』を刊行した佐藤彰一さんにお話を伺いました。 ――書は、『禁欲のヨーロッパ』、『贖罪のヨーロッパ』につづく三作目となりますが、書で触れられている時代、修道制のあり方の特徴や、前著までの時代との違いについてお教えください。 佐藤:今回出版した『剣と清貧のヨーロッパ』は時間軸としては、主に12世紀から14世紀までを扱っています。この時期はヨーロッパの歴史的展開にとって極めて重要でした。今日まで続く「十字軍思想」が、一つのイデオロギーと化して、ヨーロッパのキリスト教徒の間に浸透して行く過程が、この時期開始したのです。

    『剣と清貧のヨーロッパ』/佐藤彰一インタビュー
  • 悪意の心理学 -岡本真一郎 著|新書|中央公論新社

    悪口、嘘、ヘイト・スピーチ 岡真一郎 著 嘘、皮肉、罵倒、偏見......。面と向かっての会話であれ、ネットでのやりとりであれ、言葉によるコミュニケーションはしばしば暴走し、相手に対して「悪意」の牙を剥く。これらはいじめや差別、クレーマーやセクハラ、政治家の問題発言を生む。一方で、意図していないのに加害者になってしまうこともある。悪意はなぜ生まれ、どう表現されるのか。どうすれば、悪意に立ち向かえるのか。社会心理学・言語心理学の観点から考察。 書誌データ 初版刊行日2016/7/21 判型新書判 ページ数328ページ 定価990円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102386-5 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA  ❑くまざわ書店

    悪意の心理学 -岡本真一郎 著|新書|中央公論新社
  • うわさとは何か -松田美佐 著|新書|中央公論新社

    ネットで変容する「最も古いメディア」 松田美佐 著 デマ、流言、ゴシップ、口コミ、風評、都市伝説……。多様な表現を持つうわさ。この「最古のメディア」は、トイレットペーパー騒動や口裂け女など、戦後も社会現象を巻き起こし、東日大震災の際も大きな話題となった。事実性を超えた物語が、人々のつながり=関係性を結ぶからだ。ネット社会の今なお、メールやSNSを通じ、人々を魅了し、惑わせるうわさは、新たに何をもたらしているのか。人間関係をうわさから描く意欲作。 書誌データ 初版刊行日2014/4/25 判型新書判 ページ数280ページ 定価924円(10%税込) ISBNコードISBN978-4-12-102263-9 書店の在庫を確認 ❑紀伊國屋書店 ❑丸善&ジュンク堂書店 ❑旭屋書店  ❑有隣堂  ❑TSUTAYA

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