改憲手続きを定めた憲法九六条を改正することに反対する超党派の議員連盟が近く発足する。九六条緩和の先行実施を目指す自民党や日本維新の会など改憲勢力に対抗するのが狙い。民主党の有志議員が中心となって、改憲、護憲派を問わず参加を呼び掛けていく。 議連は「立憲フォーラム」という名称で、二十五日に設立総会を開く。民主党の辻元清美、近藤昭一両衆院議員らが発起人となり、同党を中心に社民党やみどりの風の議員らが参加する予定。立憲主義の観点から「権力を縛る憲法を、権力側が変えやすくすることの問題点を訴えていく」という。 九六条は、国民に改憲案を提案できる要件を衆参両院で三分の二以上の賛成が必要と規定。自民党や維新の会は両院の過半数の賛成で発議できるように緩和する九六条改正の先行実施を目指している。両党は夏の参院選で争点に掲げる構えで、与党の公明党は慎重姿勢を示している。