私、死ぬほど好きなのよね。 おばあちゃんのニシンのパイ。 なぜ宮崎駿先生は、このセリフにしなかったのだろう。そうすればきっと、世界はもっと笑顔で包まれるのに。 おばあちゃんが作ってくれる料理は、確実に旨い。熟練された匠の技と、長年の経験に裏打ちされた味付けの勘。 そして私が特に好きなのが。グラタン系。その次にキッシュ系なのだ。 あぁ…。 オーブンの前でじっと焼き上がりを待つ祖母。想像するだけで涙腺が崩壊する。 孫のために、ひ孫のためにと。美味しい料理を、心行くまで食べさせてやりたい優しい気持ち。 まさに愛慕。これぞお料理の原点だ。それなのに…。魔女の宅急便の、あの生意気な女の子と来たら…。 おばあちゃんの手料理を愚弄するなんて許せない。あったまきた。 あの子が食べたくなるような、絶品ローカボキッシュを作ってやろう。そしてあのおばあちゃんに、そのレシピをそっと渡してやろう。 おばあちゃん、あ