知られないものは存在しないものと同じまつもとゆきひろ氏(以下、まつもと):「良いものを作れば世に広まる」という話なんですが、ビジョンを用意しました、ビジョンに従って世に問うような、未来を予測して、彼らは自覚していないけれども「こんなものがあったら顧客は本当に喜ぶ。生活が便利になるし、これはすばらしいものだ」と思って、良いものを提供しました。それで十分かというとですね、残念ながら「良ければ広まる」ということも、残念ながらあまり当たっていないんですね。やはり知名度が必要なんですよね。 知られないものは存在しないものと同じなんですよね。例えば名前だけが知られていても、本当にそれが便利かどうかがわかっていないと、存在しないのと同じなんですね。 1990年代の後半にRubyが一般公開されて、人々に少しずつ知られるようになった時に、たくさんの方が「Rubyは良い言語」と言ってくださることがありました。

