わたらせ渓谷鉄道は二十七日、二〇〇九年度の決算を発表した。鉄道事業の経常赤字は一億三百五十七万円。鉄道グッズの売り上げ増加などで赤字幅は二年ぶりに減ったが、二年連続で一億円を超えた。 前年度比で経常赤字は二百三十五万円減った。アテンダントの採用で駅や車内の鉄道グッズの売り上げが前年度の十倍近く増え、運輸雑収入のうちの「構内直営売り上げ」が三百五十三万円増えた。
わたらせ渓谷鉄道は二十七日、二〇〇九年度の決算を発表した。鉄道事業の経常赤字は一億三百五十七万円。鉄道グッズの売り上げ増加などで赤字幅は二年ぶりに減ったが、二年連続で一億円を超えた。 前年度比で経常赤字は二百三十五万円減った。アテンダントの採用で駅や車内の鉄道グッズの売り上げが前年度の十倍近く増え、運輸雑収入のうちの「構内直営売り上げ」が三百五十三万円増えた。
わたらせ渓谷鉄道(群馬県みどり市)は、四月三日から十一月二十八日までの土曜、休日を中心とした百十三日間、一日一往復のトロッコ列車「トロッコわたらせ渓谷号」(四両、定員百八十人)を運行する。 これまで出発の二時間以上前からできていた行列を解消するため、今季は下りの大間々駅乗車時に限り、一部指定席を設ける。途中駅からの乗車や上りの足尾駅発は従来通り自由席となる。 座席指定は乗車日の午前九時から大間々駅で先着順に受け付ける。指定席を確保するにはトロッコ整理券(大人五百円、小学生二百五十円)が必要で、乗車日の一カ月前から通洞駅(日光市)、大間々駅などで発売する。他の乗車時には乗車券が必要となる。
◇博物館保存目指し募金 国鉄・足尾線時代に「タキさん」の愛称で親しまれていた濃硫酸輸送のためのタンク車が、日光市足尾町掛水のわたらせ渓谷鉄道足尾駅に里帰りした。7日にお披露目される。旧足尾銅山のトロッコ列車保存を目指す足尾駅博物館準備室の取り組みで、同準備室では、車両輸送や展示保存のための費用に充てようと募金を呼びかけている。【浅見茂晴】 ◇80年製造の「タキ29312号」 タンク車の正式名称は「タキ29312号」。足尾銅山で銅を精錬する際に回収される濃硫酸を輸送するため、国鉄時代に足尾駅で停車していた姿がよく見られた。 里帰りした車両は80年の製造。89年の足尾線廃止で他の3両とともに秋田県の小坂鉄道に移り、活躍していた。同鉄道が来年4月で廃止されることから、所有していた古河メタルリソースから譲り受け、里帰りが実現した。前日到着していた日本石油のタンク車と合わせて、開設準備が進められてい
◇住民らと経営努力実り 1988年の開業以来、赤字経営が続いている第三セクターの「わたらせ渓谷鉄道」(わ鉄)が、会社の経営努力と、地元住民らで作る市民協議会(佐羽宏之会長)などの支援の広がりで、旅客売り上げが今までになく増え始め、初の黒字化も視野に入ってきた。23日には、10年前に導入したトロッコ列車の乗客が20万人に達した。【塚本英夫】 ◇「以前乗って感動」 節目の乗客は埼玉・孫と祖父 20万人目の乗客は埼玉県上尾市の隈元凪(なぎ)ちゃん(5歳)。「以前乗って感動したこの列車に乗せてあげたかった」という祖父の鈴木昇さん(56)とやってきた。 わ鉄は年間70本だったトロッコ列車の運行を昨年130本に増やし、「料理列車」など企画列車も増やした。その結果、昨年度は基金9000万円を取り崩したが赤字幅を約1000万円に縮めた。今年度は6000万円を取り崩すが、4~6月で前年同月比130%を売り上
風を肌で感じながら車窓の渓谷美を眺められる珍しい列車として、観光客から人気を集めるわたらせ渓谷鉄道(みどり市大間々町、松島茂社長)のトロッコ列車。運行開始から間もなく10年が経過する同社の「看板列車」が、存廃の岐路に立たされている。赤字経営が続く中、数千万円に上る検査費用の捻出(ねんしゅつ)メドが立たないためだ。同社は今後、沿線自治体などに支援を求めていく方針で、「何としてでも、看板列車を存続させたい」としている。 同社のトロッコ列車「わたらせ渓谷号」は平成10年10月に、運行が始まった。4〜11月の週末を中心に大間々−足尾駅間を1日1往復しており、19年度の運行回数は計126回。輸送実績は、前年度の2万1073人を上回る3万2162人と好調で、乗車率は平均7割を誇る。 客車は、中古の通勤電車の窓を外すなどして再利用し、ディーゼル機関車が牽引(けんいん)。鉄道ファンだけでなく、首都圏からも
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