親しき都 近くて遠し JR小浜線 ぷらっと沿線紀行(52) 今春まで放映されたNHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」。ヒロインは、故郷の小浜から大阪へ向かうためJR小浜線に乗る。 寺や神社が残る町並みの中を電化されたローカル線の列車が走る 格子窓の町家が並ぶ通りを芸妓さんたちが彩る 日本海の幸が並ぶ専門店がいくつもあり、観光客に人気だ ツタが絡まる小浜駅の給水塔は蒸気機関車時代のものだ 125系の車両。左の大きな窓の部分にドアを増設できるようになっている=いずれも福井県小浜市、寺脇毅撮影 そのシーンが鉄道ファンの間で話題になった。「架線があるのはおかしい」。ドラマの舞台設定は92年だが、小浜線が電化されたのは03年になってからだ。 若狭湾に沿って主に福井県西部を走る典型的なローカル線。採算が見込めないのに電化できたのは、沿線に15基ある原子力発電所のおかげだ。事業費100億円の半分以上は
半世紀近く“都民の足”として親しまれ、3年後に全廃される都電「7500形」車両が、東京都台東区池之端の「池之端児童遊園」に展示された。遊園はかつて、都電の駅(停留場)があった場所。そこで、第二の人生を送ることになった古い車両を、地元の人たちは「おかえりなさい」と温かく迎え入れた。 東京メトロ千代田線の根津駅から徒歩約5分。不忍通りに面する池之端児童遊園にはかつて、「池之端七軒町」という都電の停留場があった。昭和30年代には、20系統(江戸橋〜須田町)、37系統(三田〜千駄木二丁目)、40系統(神明町車庫前〜銀座七丁目)の3路線が通り、都民の生活の足となっていた。 「昔は学校に行くにも会社に行くにも都電だった。動物園の脇を走り抜けるのは楽しかった」と近くの無職、斉藤朋子さん(58)は振り返る。 しかし、バスなどの交通手段が増えたことや、千代田線の開通などにより、40年12月に20、37系統が
「がんばれロボコン」を先頭に「秘密戦隊ゴレンジャー」「仮面ライダー」「サイボーグ 009」といったマンガキャラクターが車体に描かれた4両編成の列車がホームに入ってくる。宮城県出身のマンガ家、故石ノ森章太郎さん(1938−98)が生み出したキャラクターたちだ。 マンガを「萬(よろず)なんでもあり」の「萬画」と表現した石ノ森さんのミュージアム「石ノ森萬画館」があり、「萬画の国」を掲げる同県石巻(いしのまき)市。石巻駅はそんな「萬画の国」への玄関口だ。 「マンガッタンライナー」と名付けられたマンガ列車は土日に、仙石線のあおば通駅(仙台市)発・石巻駅着で1日2本運行。ホームでは「サイボーグ 009」のコスチュームを着て女性キャラクターに扮(ふん)した萬画館のアテンダントが出迎え、客に「乗車記念証明書」を手渡す。子供はもちろん、三十数年前の初期の「仮面ライダー」に夢中になった親の世代も胸をわくわくさ
「花見かき列車」やり直し運行 三陸鉄道 39人、堪能 2008年05月17日 岩手県の宮古湾の春限定加熱用殻付き大粒カキが食べられる三陸鉄道の「花見かき列車」が15日運行され、乗客39人が限定カキを堪能した。 花見かきを堪能する乗客たち=三陸鉄道北リアス線田老駅 同列車は先月23日にも運行された。だが当日、県内の一部海域でホタテから規制値を上回る貝毒が検出されたため、三鉄は急きょ「花見かき」を振る舞うことを念のため中止。急きょイカ焼きに換えて提供した。 三鉄は乗客に花見かきを食べてもらえなかった無念をなんとかしたいと、もう一度運行を計画した。山口和彦社長は車内で「前回は『いかさま列車』になってすいません。今回は本物です」とあいさつ。前回も乗った宮古市の山崎鉄美さん(74)、静江さん(69)夫妻は「どうしても食べたかった。最高の味に満足です」と喜んでいた。
神戸市北区の神戸電鉄三田線で15日朝、満員に近い普通電車(四両編成)が制限速度を超えてカーブに入り、自動列車停止装置(ATS)が作動、急停止していたことが17日分かった。 乗客約400人にけがはなく、神戸電鉄は公表していなかった。運転士は「ブレーキ操作が遅れた」と話しているという。 神戸電鉄によると、現場は横山駅近くの半径200メートルの急カーブ。制限速度は75キロだが、15日午前7時50分ごろ、新開地発三田行き普通電車が5キロ超過の80キロで走行。ATSが作動し「急停止します」との自動音声が車内に流れて急停止。運転士は車内放送でATS作動を伝え、約1分後に運転再開した。 神戸電鉄は尼崎JR脱線事故の2カ月後、現場カーブにATSを設置。対応は適切だったとした上で「厳粛に受け止め、今後も安全運転の教育を続けたい」と説明している。運転士には口頭で指導した。 神戸電鉄は平成18年1−2月、有馬口
機関車デキの思い出を童話に 松本零士さん無償で表紙絵 2008年05月16日 84年前、ドイツから3台の電気機関車が群馬にやってきた。デキI型と呼ばれ、上信電鉄で石炭や木材を積んだ貨車を引っ張り、群馬の発展に貢献した。子どものころからデキの走る姿を見て育った富岡市中沢の理容業大日向康博さん(59)が先月、デキと子どもたちの交流を描いた童話「デキとなおと」を出版した。表紙の絵は、「銀河鉄道999」で知られる漫画家の松本零士さんが筆をとった。(乳井泰彦) 富岡市立美術館の前に展示されている電気機関車のデキ=富岡市のもみじ平総合公園 松本零士さんが描いた表紙絵の原画を前に、出版した童話の本を手にする大日向康博さん=富岡市中沢 童話の主人公のなおとは、なんじゃい村のパン屋の子だ。泣き虫で仲間外れにされていたのが、必死に貨物を引っ張るデキに励まされ、一人前に成長する。 大日向さん自身、子どものころ、
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