JR宝塚線(福知山線)脱線事故の遺族らでつくる「4・25ネットワーク」の会合が19日、兵庫県宝塚市内であり、遺族約20人が、JR西日本の井手正敬(まさたか)・元会長、南谷昌二郎・前会長、垣内剛(たけし)・前社長の3人を不起訴とした神戸地検の処分を不服として、神戸検察審査会に審査を申し立てることを決めた。 神戸地検は今月8日、96年に事故現場のカーブを付け替えた際、自動列車停止装置(ATS)の設置を怠り、事故を発生させたとして、当時の鉄道本部長だった山崎正夫社長を業務上過失致死傷の罪で在宅起訴した。付け替え時社長だった井手元会長と副社長だった南谷前会長、事故当時の社長だった垣内前社長の3人は、「ATSの必要性を認識できなかった」などとして不起訴処分とした。 遺族らは、神戸地検が26日に開く被害者説明会後に申し立ての手続きに入る予定。妻と妹を亡くし、同ネットワークの世話人を務める浅野弥三一